2021年9月1日

そこに至る手続き

五輪会場で使用予定だった、マスク等の医療関係の備品が、全体で約500万円分廃棄されていたと報道された件。有観客開催を想定して、それに合わせて準備していたものの、無観客開催となり使用目的が無くなり、かつ保管する場所の契約なども間に合わず時間切れとなり廃棄した、ということらしいけれど、もう少し詳しい説明が聞きたいところ。

 一般的な事例と同様と考えると、これらの廃棄された備品は五輪組織委員会の「資産」扱いだろうから、勝手にその辺に配ることは出来ないはず。それをやったら「横領」になるんじゃ無いだろうか。だから、正式に無償譲渡契約とか結んで渡すとかしないといけないはず。ならば、特に食品のように使用期限とかあるものでは無いだろうから、別の会場や機械で使用出来るように保管すればという意見も出てくるだろうけど、その保管設備が有るのか無いのか、新規に契約が必要な場合、当然その為の予算措置は必要だし、いつまで契約するかとか色々手続きも必要。単純考えれば、一旦組織委員会が使用している施設の例えば会議室などのスペースに一時的に移動するという話もあるだろうけど、札幌などから運ぶ費用もどう捻出するのかという話も出てくるだろうし、こちらの方が実現可能性は高いと思うけれど、中々大変な気がします。

結局は、開催直前に無観客開催となって、準備していた物の多くが不要となり、現場は結構混乱していたんじゃ無いかと想像します。そんな中で、例えば消費期限のある食品とか少し前に批判されたお弁当手配とか、そう言うものに目が行っていて、取りあえず期限を新倍する必要の無いものに関しては、そのまま残されて今回の廃棄対象になったんじゃ無いだろうか。勿論、500万円分というコストは決して少ない物じゃ無いし、そこに至るまで別の融通方法が無かったのか確認はされるべきだと思うけれど、今の報道は単にその「500万円」という金額だけが一人歩きしている気がしますね。

メディアの仕事として、大きな組織の問題点を指摘することは勿論正しいのだけれど、単に「これだけ廃棄された」「これだけ無駄になった」という結果だけでは無く、何故そうなったのはちゃんと背景取材もして、それは怠慢から発生した物なのか、色々努力はしたけれど様々理由から回避不可なことだったのか、そう言う判断を読者が出来る除法提供をメディアはして欲しい。彼らは裁判官でも検事でも無いのだから、少なくとも、主役である選手達の活動に支障が出ていなかったのであれば、まぁ多少の無駄には目をつぶるべきだと思うけれど。だって、彼らが最大限のパフォーマンスを発揮できるように、最悪の状態を想定して最善の準備をするのか開催責任者の仕事なんですから。往々にして、過剰準備にならざるを得ないのは仕方ないと思う。特に今回の様に、未曾有の時代で勝つ直前で無観客に変更されたような状態では。

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