昨日「9月11日」は、アメリカのワールドトレードセンターや国防相に、アルカイダにハイジャックされた旅客機が突入した「911」の日。あれから、20年目の節目の年になったけれど、それを切掛に始まったアメリカとテロとの戦いで、アメリカがアフガニスタンから撤退して、タリバンが再び主導権を取ることになるとは、歴史の大きな皮肉を感じます。
以前も書きましたが、当時横浜の長津田に住んでいて、あの日も残業をして夜遅めに帰宅した時。 当時はケーブルテレビを契約していて、CNNを始め国際報道のチャンネルも視聴可能だったんですが、確かに地上波を付けたところで、緊急速報のフロップで「アメリカN.Y.で旅客機が墜落」みたいな内容だったように思います。そこで、直ぐにチャンネルをCNNに切り替えたら、最初のハイジャック機がワールドトレードセンターに突入して黒煙が上がっている場面が映されていたんですが、直ぐに2機目が突入する場面をライブで映し出して「えっ? えっ? えっ?」と混乱したことを記憶しています。当時はまだ在宅勤務とか始める前で、今調べてみたら「2001年9月11日」は火曜日なので、翌日も朝から仕事で出社する必要が有りますが、確かその日はずっと深夜過ぎまでCNNを付けっぱなしにしていた記憶があります。その後、ペンタゴンに突入したとか、ワールドトレードセンターには3機突入していたんですね(2機だと思っていた)。
直後から、航空便の運航が一斉に停止されて、飛行機社会であるアメリカは大混乱になったと記憶しています。運航再開されてからも、厳重なセキュリティ対策がされて、以前は国際線でも出発の1時間位前に空港に到着すれば間に合っていた物が、事件後は4時間とか5時間とか、それでもセキュリティ検査が終わらないこともありましたよねぇ。兎に角最初の頃は状況が分からなかったから、「少しでも疑わしければ排除」みたいな感じで撮り圧割れていましたから。当時は比較的アメリカに出張で行く機会があった時期で、実はあの事件の暫く後に行く予定もあったんですが、流石に時期的に渡航は困難という判断でキャンセル。再び仕事でアメリカに渡ったのは、事件から3年後位だったなかなぁ。その当時は、セキュリティチェックのシステムも導入されて定着していたから、以前のように延々と待たされる事は比較的亡くなったけれど、それでも大変でした。プライベートで行くようになったのが、2006年とか2007年位からだろうか。そのくらいから、例えばUA MPの状況会員向けレーンが出来たり、登場クラスでビジネス・ファースト用のレーンが出来たりと、航空会社側の対策も出てきた時期のように思います。現在はかなり手続きも緩和されてきたけれど、それでも911以前と比べると雲泥の差。あの頃が良かったとは言わないけれど(セキュリティがガバガバだったから)、まぁ今くらいが丁度良いのかもしれません。でも、今後タリバンの動向によってはまた厳しくなるのだろうか。
新型コロナウイルスで世の中がおおきく変わらざるを得なくなり、世界的に生活様式が変わったのが昨年から今年に掛けて。その影響は、徐々に減っては行くだろうけど、例えば店内の換気に関して新しい条例が生まれたりとか、手洗いとかの習慣はそのまま残ったりするかもしれない。それって、911以後の社会が変わった(変わらざるを得なかった)事と同じですよね。ちょっと皮肉だなと思うのは、911以降空港では利用客をビデオでモニターしたり、顔認証が一つの対策になったけれど、それがコロナ禍でマスクをするようになり効果が半減してしまう事態になったりと、誰かが悪戯しているのかと思うくらい、世の中は思い通りに行かないもの。今は国際間移動や国内移動再開のために、ワクチンパスポートを世界的に標準化して利用しようという動きもありますが、今のパスポートに含まれている生体情報にそんな情報も追加されるような時代が来るのだろうか。その頃には自分は、もう年齢的に飛行機なんて利用出来ないくらいになっているかもしれないけれど(笑)。「あの頃は良かった」とお茶を啜りながら昔を懐かしむ時代になっているのか。でも、911からアメリカが復活したように(でも別の問題も新たに生まれているけれど)、コロナ禍も徐々に沈静化しつつあるように、問題はいつも生まれてくるけれど、それを解決してより強くなるのが人の社会だと思います。
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