2021年9月30日

ゴルゴ13は永遠に

「ゴルゴ13」や「鬼平犯科帳」等の作品を作画していた、漫画家のさいとうたかを氏が、2021年9月24日に無くなっていたというニュースは残念ですねぇ... これまでも著名な漫画家、特に自分が子どもの頃から馴染んでいた人が無くなる事は有ったけれど、やはり結構歳を取ってからも読んでいた作品の一つ「ゴルゴ13」だからなあ。

これで「ゴルゴ13」も連載途中で終わるのかと思ったら、「さいとう・プロダクション」として残ったスタッフで連載は続けるそうで、ビジネスで言えば"Business Contingency (突発事項)"対策がちゃんと出来ていたと言う事だろうな。ネットなどを見ていると、ご本人自らそうなる事を前提に、事前に色々準備されていたらしいけれど、反れもある意味で「作家・創作者」としての義務なのかもしれない。考えてみたら、「サザエさん」もそうですよね。原作者の長谷川町子氏は随分前に無くなっているけれど、テレビのアニメは続いているし。そうそう、「ちびまる子ちゃん」も同じですよね。昔は作家個人での作画しか出来なかったんだろうけど、今ではデジタル化も進んでいるし、人気作家となり作品数が増えると、やはり分業体制で量をこなさないと厳しいだろうし。

「ゴルゴ13」の魅力は何だろうと改めて考えると、よく言われる「事実とも思えるような設定」の妙と、限り無く完璧に近いゴルゴ13のスナイパー能力の安心感みたいなものかなと個人的には思います。言ってみれば、「水戸黄門」が人気なのは、結果は分かっているけれど、最後に「この紋所」を見る事で安心するように、ゴルゴ13も結局は最後にちゃんと仕事をやり切る(重複した依頼は実行しないなど、不要な仕事はしない事も含めて)「プロフェッショナル」な部分も、自分的には魅力かも。

歳を重ねるとともに、行為訃報に接する機会はどんどん増えていくわけで、それはどうしても抗えない現実でもあるんですが、やはり寂しいですよね。「ゴルゴ13」という漫画自体はこれからも続くわけだから、「ゴルゴ13」の世界観は続くのだけれど、例えば他の作品、「鬼平犯科帳」とか、今は終了してしまった「仕掛け人・藤枝梅安」のような、新しい作品はもう出てこないわけで、それが残念ですよねぇ。まぁ、そういう所は、さいとうたかを氏のお弟子さんとか、作品から影響を受けた若い人が開拓していくものなんだろうけど。それならば、是非「ゴルゴ13」を上回る作品を、次の人達が生み出して欲しいですよね。

合掌。

0 件のコメント:

コメントを投稿