東京オリンピックが盛り上がっていた間は気にしていなかったんですが、終わってちょっと虚脱感みたいな物が生まれてきたときに先ず最初に思いだしたのが「将棋の藤井聡太二冠って、今どうなってるんだ」という事。いつもならば、何か対戦があって藤井二冠が勝っても敗れてもスポーツ新聞のトップを飾るくらいのニュース扱いなのに、東京オリンピックの間は見た記憶がありません。
で、ちょっと調べてみたら、タイミング良くこんな記事が公開されていました。私が記憶しているのは、7月中旬に開催された「王位戦七番勝負」の第二局、第三局が最後かなぁ。この王位戦は、藤井王位(棋聖)に対して、豊島将之竜王(叡王)が挑戦するけれど、ほぼ並行して行われる叡王戦五番勝負では、豊島叡王(竜王)に対して、藤井二冠が挑戦者として対戦するという、何とも不思議な巡り合わせ。将棋には殆ど縁が無くこれまでそれほど興味も持たなかった自分ですら、一寸ワクワクするような対戦が、実は東京オリンピック期間中にあったんですよね。これまで苦手して殆ど勝てなかった豊島二冠に対して、ここまでの王位戦、叡王戦では一敗しただけで勝ち星では先行しているだけに、この勝負でまた藤井二冠の方向性が変わっていき強固になるような気もします。
藤井二冠は、棋聖に関しては防衛済みで、この後王位戦も残り二番勝利すれば二冠防衛。現在進行している叡王戦は、2勝1敗とリードして、次の勝負に勝てば叡王初タイトルで「三冠」にも。今年に入っても勝率8割以上(20勝4敗、勝率0.83333)を維持していて、直近でも9勝1敗ですからね。去年からの「藤井フィーバー」はまだまだ健在で続いている、と。流石にオリンピック期間中は少しオリンピックに話題をさらわれたけれど、またしばらくの間は藤井二冠の一挙手一投足に注目が集まりそう。
以前、あれだけ話題になった藤井二冠の話題すら後ろに追いやってしまう位東京オリンピックが素晴らしかったことは事実だけれど、逆に勝つのが当たり前みたいな認識も、自分みたいな普通の人には浸透してしまったのかもしれない。本当の強さというのは、そうゆう風に「当たり前」として無意識の中に溶け込んでから発揮されるんでしょうね。そう言えば、羽生善治九段も、連戦連勝中も後半になるとそれほど話題にならなかった気がする。実は、編に有名な人よりも、そういう人の方が実力もあり恐い存在になったりするんですよね、どんな分野でも。早くも、そんな存在になってきているのかも。
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