2021年8月13日

段ボールの違い

現金なもので、東京オリンピックの記憶や思い出も、終了して日がたつにつれて段々と変わっていくんですが、「そうそう、それがあったな」と何度か思い出すのが、選手村での「段ボールベッド 」の話。どうしてもチープな印象しか最初は浮かばなかったけれど、耐荷重200kg以上保証しているとか、ベッド本体は段ボールでもその上には高価なエアウェーブが使用されているとか、よくよく聞いたら決してチープな話じゃない。まぁ、悪ふざけして9人もベッドの上で跳びはねれば、そりゃあ壊れるだろうけど、そこまでしないと壊れない耐久性はメーカー側が言うように、木製とか金属製よりも丈夫かもしれない。

で、その「段ボール」なんですが、日本人が持っている「段ボール」の印象と、日本以外の海外の人がもっている「段ボール」の印象って、かなり違うんじゃ無いかと改めて思い出して感じます。私は、仕事で何度かアメリカに行っていて、向こうの宅配便(DHLとかUPSとか)を仕事やプライベートで利用した事も有るし、Kinkos (キンコーズ)も使ったことがあります。国内の仕事に置いても、中国から欧州からアジア各国から、さらにはオージー(オーストラリア・ニュージーランド)にアメリカなど、色々な場所から国際便での荷物の受け取りは、コロナ禍前では日常茶飯事でした。で、その時にいつも感じるのは「海外から来る段ボール箱って、本当にへなへな」という事なんですよね。まぁ、多くの場合は船便で届くから、扱いもそれなりだし、結構透明なテープでぐるぐる巻かれていて、その圧力で変形していたりするんですが、使用されているタンボールの厚みも薄いし強度にしても半分所か数分の一くらい以下しか無いと思います。特に、日本の段ボールは、結構水分にも強くて、多少の雨に濡れてもそんなに影響しないけれど、海外からの国際便で雨の中受け取ったりすると、もうグズグズな感じ酷い場合には、濡れたところが破れている場合も。

だから、国内の宅配便などで受け取る段ボール箱は、その後再利用したりちょっとした小物を保管することに使えたりするんですが、海外から受け取った段ボール箱は、もう潰して廃棄するしかない。使用して居る段ボール紙の品質の違いなのか、段ボール箱に成形する技術の違いなのか、多分外国人が「段ボール(Cardboard)」と聞いて思い浮かべるのは、日本人なら「厚紙」と聞いて思い浮かべるくらいの強度というか品質なんじゃ無いかと思います。だから、「段ボール製のベッド」と聞いた時に、海外の選手は極端な言い方をすれば、日本人が聞いたなら「折り紙で折ったベッド」くらいの物を想像したんじゃ無いかと。それもあって、最初は海外のメディアも否定的な論調が多かったように感じるんですが、実際に物物が選手のInstaとかTiktokで公開されて、多分一番ビックリしたんじゃ無いだろうか。

だから、あのベッドを作ったエアウェーブは勿論凄いんだけれど、元々素材の「段ボール」自体が、国内で称されている物とそれ以外で使われている物が段違いなので、ああいう誤解が生まれてくるのも仕方ないの中という気もしました。勿論、国内でしょうされている段ボール箱でも、そんなに大きくない物とか重量物を入れる目的で無いものなどは、やや薄手の柔らかい感じの物も有るし、決して全てがそうだとは言わない。でも、よく見る例としては、蜜柑入れる段ボール箱くらいの厚み、強度、品質の段ボール箱は、多分日本国外ではまず見られないくらいの「高品質商品」だと思うし、あれくらいの素材を重ねて組み合わせて作ったベッドなら、100kg、200kg位の耐荷重性能も十分発揮できると思う。ネットなどでは私は観られなかったけれど、「日本は段ポールすら品質が違う」と感じた外国人選手も多かったんじゃ無いだろうか。結構製造とかエンジニア系の人ならば、「これくらいの品質の段ボールに入れて、部品を発送して欲しい」と思うこと、確実だと思いますね。

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