昨日から始まった、甲子園高校野球。地元の静岡高校は、開会初日の第二試合に登場して、残念ながら2-4で敗退してしまったけれど、これから2年振りの熱戦が続きます。東京オリ・パラ開催に賛成で、プロ野球やJリーグなどのプロスポーツやその他イベントも、可能な対策をして解放するべきだと思っているので、甲子園の開催自体には反対しません。でも、主催である朝日新聞や、公演をしている毎日新聞は、あれだけ東京オリンピック開催に反対の論調を貼っていたのだから、甲子園高校野球開催の理由というか根拠というか、それをちゃんと説明する責任が有るんじゃ無いだろうか。高野連に押しつけるのでは無く、主催/後援社として、またメディアとしての責任として。
東京オリンピックは、参加者は基本ワクチン接種が前提で、移動制限も受け、さらには連日PCR検査をして陰性を確認しての参加だったわけです。ワクチンに関しては、関係者の一部は既に2回接種済みの可能性はあるけれど、主役である高校生への接種は多分まだでしょう。また、宿泊施設にしても選手村のような特殊な環境では無いから、感染対策はして居るとは言えリスクは高いと思われます。一番ビックリしたのは、今回の甲子園大会は「無観客開催」と行っているけれど、 7月22日の時点で試合出場校の生徒や父兄を2000人を目処に内野席に入場可能とのこと。それって「無有料観客試合」であって、「無観客試合」では無いと思うなぁ。
東京オリンピックでも、スタンドや客席に全く人が居ない状態では無かったけれど、あれって他競技参加選手とか関係者ですよね。選手パスや関係者パスが無い限り、競技場施設には入れないはずだから。でも、甲子園ではそうでは無い学校生徒や父兄が入る事が出来るのであれば、東京オリンピックでも同様の措置は可能だったと思うし、当時ですらプロ野球とか上限制限有りの有観客試合を開催していたのですから。だから個人的に疑問というか問題と思うのは、甲子園ではこうやって可能性を検討してより良い対応を模索するのに、東京オリンピックに関しては最初から中止とか無観客を前提に話を進めていたことの矛盾。勿論、オリンピックは海外からの選手や関係者が入るのに対して、甲子園は一応国内の人の移動という違いはあるけれど、感染リスクとしてみるならば、前者はワクチン接種やPCR検査をしているのに対して、後者はまだワクチン接種をしていない可能性が高く、またPCR検査の頻度も少ないから信頼性も低い。
もっと言えば、プロ野球などは観戦時のルールの徹底を中心に運営して今の実績があるわけで、少なくともそれよりも厳しい条件を課すのであれば、一定の条件下でイベント開催することに問題は無いと思うんですよね。勿論、屋外イベントと屋内イベントでは、また条件も変わってくるだろうし、上限5000人にしても、甲子園や国立競技場のような何万人定員の会場の場合と、数万人規模の会場の場合ではまた条件も違うでしょう。ただ、どの様なイベント、特に甲子園とかオリンピックのように商業主義とはまた違った目標があるものに対しては、もっと真摯に開催を前提としたアイデアを絞るべきだと思うし、その温度差の違いが、今回の甲子園開催について朝日新聞とか関係者に対して批判が生まれている理由じゃ無いかと思います。甲子園を開催スルしないでは無く、そういう部分が拙いところだと思う。
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