2021年8月12日

これはこれ、あれはあれ

TBS系「サンデーモーニング」内での張本勲氏の発言は、東京オリンピック前に問題となった、森元総理の発言を切り貼りされた件よりも、さらに深刻な内容だと思うけれど、日本ボクシング連盟がTBSに抗議書を送ったと伝えるくらいで、森氏の時のような各方面からの批判は殆ど聞かない状態。別に、個人攻撃をしろと言うつもりは無いし、張本氏位の年代の人が言いそう・思いそうな台詞だけれど、それなりに著名でかつ日頃「差別反対」とか言っている番組内の発言としては、甚だ不適切であったことは事実。

最も、この番組自体、出演している人達の発言とか雰囲気が、何か既に使用出来ないアナログのブラウン管テレビを通してモノクロ画面の昔の番組を見ているような印象しか無くて、司会者の関口宏氏とか関係者は、張本氏の発言内容よりも、番組にケチが付いたことの方が「問題」と考えているんじゃ無いだろうか。でも、『「嫁入り前」は女性への結婚強要を強いる物だし、「お嬢ちゃん」というのも女性を見下したハラスメント的発言だ』位は言わないと、日頃の番組としての立ち位置との整合性がとれないのでは。

同じように、バッハ会長の銀座散策も、立場上もう少し慎重さが必要だったと思うけれど、それを伝える雰囲気や姿勢と比べて、同じようにルール破りと思われる行為をしたテレビ朝日関係者のカラオケ騒動は、同業者の行動ということもあるのか予想よりも静か。というか、他社にしても、実は同じような事を自分達をやっていたから、下手に騒いで痛くもない腹を探られたり、藪を突いて蛇を出したくない、と言う思惑の方が強いのでは。結局、この事例を見ても、自分達が伝えたいことには熱心だけれど、そうでないものに関しては兎に角忘れて流されて消えていくことしか欲していないわけで、本当ご都合主義だなぁと逆に感心してしまうほど。

実は、オリンピック期間中、オリンピック放送以外のテレビ番組の多くが、過去保宗された内容を切り貼りした特集番組であったりして、リソースがオリンピック中継に取られていることは理解出来るけれど、すごく手を抜いているというか、多分網そんな余裕は無いんでしょうね。特に今回は東京開催という事で、それまでならそれなりの人材を現地に送れば良いだけだったのが、今回はそれ以上の人材・リソースが消費されていることは確かだろうけど、会医者や組織としてもコストカットされたり、制限が増えて自由度が無くなり、業界としての厳しさを垣間見た気がします。でも、だからこそ、メディアとしての最低限死守しないといけないところまで譲って良いわけじゃ無いと思うし、そこは言っていることとやっている事が真逆だったんだから、もっと真摯に反省して謝罪して対策しろよとは言いたい。何か、判で押したように謝罪文を読み上げて反省している素振りをするのは、日光の反省猿の演技を見ているみたいな気もするし、それはそれで日光のお猿さんに失礼かな。

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