2021年8月13日

断る口実

河村名古屋市長の「金メダル噛んじゃった事件」は、河村氏が謝罪し別のメダルと交換することで一応の決着を見るようですが、昨晩会見していた河村氏の様子やそこに質問をする記者の発言を聞いていると、「もう、当事者同士で納得して解決すれば良いじゃん」と正直感じる所。 河村氏の行為は、確かに軽率であったし批判されるものではあるけれど、昨日の会見の様子を見ていると、行為を批判すると言うよりは、河村氏への個人攻撃に成りつつ有るんじゃ無いかと感じるくらい。

その追求するメディア側にしても、理由は定かでは無いけれど、河村市長をこれだけ批判するという事は、今後は彼らが好きそうな「メダルを噛む」という構図での写真が撮れなくなると思うのだけれど、それは彼ら的には良いのだろうか。いゃ、本人がメダルを噛むことと、他人が噛むことは違うだろうと言われるかもしれないけれど、結局はそれって「自分の意志に反した行為を望まない」という事なんだから、本人が「嫌です」と言ってしまえば終わりという事になるのでは。これまでは、同調圧力というか、そう言うものだという雰囲気で仕方なく要求された構図をして居た人も、「名古屋での一件がありますからお断りします」と言ってしまえば、それ以上メディア側も要求できなくなると思う。「ご本人が噛むのだから、違うでしょ」と言われたら「本人だろうが他人だろうが、噛むという行為が不適切だと言ってたじゃ無いですか」と言われたら、メディア側としても返す言葉も無くなる気がする。

「メダルを噛む」という謎の行為は、日本では昔偽造小判の判断のために、噛むことで硬度を確認したとか、海外の選手が思わずやってしまった行為が定着したとか諸説有るみたいなんですが、私はそれが食べ物であってもかぶり付いている状態を写真に撮られて拡散れる事も恥ずかしいと思うくらいなので、食べ物ですらないメダルを噛むなんて、という考え。大体、本来なら苦労して獲得したメダルと、それを勝ち取った選手の一番良い表情、多くの場合は満面の笑顔になると思いますが、それが並ぶから意味があると思う。それが、「噛みついている顔」なんて、殆どの場合そんな構図からは程遠い表情になるだろうし、結局はそう言う写真を撮影する側の人って、選手の一番良い表情が欲しいのでは無く、自分が期待している構図が欲しいだけなんだなと納得。

昨日のその会見の様子を流した夕方の番組では、今回のメダルを作成した人のコメントも流していて、その人は金メダル一つ作るのに20台以上の携帯を集めて、内部の金材料を集めて作っている、みたいなインタビューを流していましたが、それも自分的にはかなりの違和感を感じる話し。確かに、今回のメダル作成では全国から携帯やスマホを集めて、所謂「都市鉱山」からの金・銀・銅などの素材を集めてメダル作成をすることが一つの「売り」では有ったけれど、その話と今回の行為は全く別の事象でしょう。普通に素材を集めてメダルを作ろうが、携帯を集めて作ろうがそのメダルの価値や意味に変わりは無いはず。まぁ、携帯の都市鉱山化は最後の方では材料が足りないという話も聞いた記憶があるので、全部が全部それで賄ったかどうかは不明ですが、背景にどう言う苦労があろうが批判されるべきは「噛む」という行為で、そこにメダルの軽い・重いという話は無関係だと思う。わざわざああいう場面をインサートするのは、何か印象操作をしようとしているのかと感じる位で、そっちの方が問題だと思う。まぁ、ああいう大きな対価になると、組織や高いの広報担当からの要求もあるだろうから、必ずしも自分の意志が尊重されるわけでは無いかもしれないけれど、苦労した獲得したメダル何だから、それをどう評価するかは自分で決めるという事を、これを機会に徹底されると良いなと思いますね。

0 件のコメント:

コメントを投稿