2021年8月29日

妙な自信

(自分達の世論調査では)十分に政権交代可能」 と自信を見せる立憲民主党の枝野幸男代表。「一つの小選挙区で1000サンプルくらい世論調査している」という意味は、一箇所で1,000人程度の意識調査をした、と言う意味何だろうか。でも、それってどう言う条件でどう言う内容で世論調査をしたのか。

例えば、立憲民主党という名前を出しての調査ならば、好意的な意見が集まりやすいかもしれない。つまり、支援者なら積極的に肯定的な意見をだすだろうし、反対派ならば協力すらしないかもしれないわけですし。あるいは、本来の調査ならば覆面調査なんだろうけど、一方で政党支持率では6~8倍位の差があるのに、政権が変わる=過半数の選挙区を取れる、位の意思表示が出るとは思えないのだけれど。まぁ、衆議院の議員数だけ考えれば、今の立憲民主党は150議席もっているので、これが+50議席となって200議席台になれば状況は変わるかもしれませんね。ただ、仮に自民党が70議席落としたとしても、それがそのまま立憲民主党に流れるとは思えないので、+50議席上積みするためには、かなりの幸運が必要な気がするけれど。

自民党の調査では、今衆議院選挙が有った場合、現有議席から40~70議席くらい失うと言う予想がでているらしく、40議席の喪失ならばまだ過半数を維持出来るけれど、70議席も失うと公明党分を入れても過半数が危なくなる。だからこそ、ボーダーライン上の若い議員を中心に、票に繋がる新しい「顔」を要望して、菅総理卸みたいな話も出てくるんだろうけど、それは逆に国民を馬鹿にしたは無しのように感じるし。

で、それだけ立憲民主党が議席を伸ばすためには、共産党との選挙協力が前提になるわけで、それって結構な国民から観たらアレルギーというか、不信感を招く要因にならないだろうか。これまでの地方選挙や補欠選挙でも選挙協力しているけれど、結局毎回共産党は票だけ出させられて選挙が終わると蚊帳の外みたいな感じだし、それが衆議院選挙の後で起こったら、流石に彼らも問題視するだろうし。立憲民主党のコメントを見ても、真面目に野党共闘しようという意識が感じられず、単に選挙の時の集票マシーンとしか観ていないだろうし。自分などは、10数年前の旧民主党政権の悪夢は未だに忘れられないし、その時メンバーがそのまま戻ってくるというのは、当時以上の悪夢としか思えないし。今回は、さらにそこに、共産党とか社民党なんていうものまでオマケでついてくるわけですからね。衆議院議員任期までに選挙は行わないといけない事は事実だけれど、先ずは今のコロナをもっと落ち着かせてからでしょうね。ただ、それは与党に対しての手柄に繋がるから、野党は「今やれ」という大合唱だけれど。一寸前まで、解散に繋がるからと内閣不信任案を出せなかった人達の台詞とは思えない。そう言う意味では「政権交代は可能」というのは、実は「政権交代は無理」の裏返しなんだろうな。

0 件のコメント:

コメントを投稿