2021年8月29日

1TD差の勝敗

昨日から始まった、今シーズンのXリーグシーズン。まだ収まらないコロナ禍の影響から、試合は延長戦無しで引き分け時は勝点1の勝ち点制度で順位決定という一部制限のあるシーズンですが、それでも予定されているリーグ戦が開催されて、ほぼフルスペックのシーズンが始まったことは、その為に努力された関係者やチームに感謝したいですね。

それもあってか、昨日開催されたX1 Areaの3試合はどれも熱戦で、いずれの試合も1TD差以内(7点差以内)の僅差での試合となり、勝ったチームの喜びは勿論大きいだろうけど、敗れたチームの悔しさは尚更でしょうね。昨日開催された試合は、以下の3試合なんですが、その中でも関西開催のアサヒ飲料チャレンジャーズ vs イコールワン福岡SUNSの試合は熱かった。

  • 電通キャタピラーズ 16 - 21 ディアーズフットボールクラブ
  • BULLSフットボールクラブ 7 - 14 ブルザイズ東京
  • イコールワン福岡SUNS 27 - 29 アサヒ飲料チャレンジャーズ
イコールワン福岡とアサヒ飲料の試合、序盤はアサヒ飲料が得点を重ねてリード。イコールワン福岡も良いプレーは出るんですが、そこはチームとしての経験値の違いか、アサヒ飲料の方が試合巧者という印象。それが後半に入ると、イコールワン福岡が域を吹き返して、4Q残り1分を切って逆転のTD。TD後のPAT(Point After TD)では、キックの1点では無くプレーによる2点コンバージョンを狙い、残念ながら失敗するんですが、仮にこのPATが成功すると、この時点で29-26と3点差になり、アサヒ飲料はTDが必要になる展開。それがPATが失敗したので、アサヒ飲料は兎に角ゴール前可能な限りボールを勧めて、最後はフィールドゴールで逆転サヨナラを狙えるポジションになりました。

こう言う場合オフェンス(=アサヒ飲料)は、左右のサイドライン際にバスを投げて、そのまま外に出て時計を止めつつ出来るだけボールを進めるのが定石。こう言う場合ディフェンス側としては、ディフェンスライン(DL)で徹底的にQBを潰すか、ディフェンスバック(DB)のパスカバーに任せるのか、そのどちらかになりがちなんですが、自分が観た限りではイコールワン福岡はパスカバー重視の様子。高さを生かしたパスで、DBとのマッチアップに勝り、一気に敵陣に入ると、時間を使いながらさらにボールを進めて、最後は35ヤードのFGが成功して逆転サヨナラの結果に。自分も同様の経験があるから何となく感じるんですが、最後に逆転をしたイコールワン福岡の方が波に乗っていて有利なはずなんですが、そこで「後1分、後1点を守り切る」みたいな事を感じてプレッシャーを感じてしまう場合も多い気がします。そうなると、体が動かないというか、分かっていてもパスを投げられる、バスを通される観た伊那上郷がズルズルと続くことに。

こう言う場合、相手は最後のTD or FG用にタイムアウトを一つ残しておく必要が有るので、ディフェンスとしては兎に角フィールド内でダウンさせて時計を進めることを優先するべき。一番拙いのは、プレー時間が短いパスでサイドラインに出られて時計が止まることで、兎に角早くプレーをさせてフィールド内でタックルするのが重要。プレーを早くさせるのは、レシーバーが奧に走り込む余裕を持たせないこともあるので、そう言う意味では最前線のDLやラインバッカー(LB)は、ブリッツするなどしてQBに早く投げさせるべき。そこでスクランブルに出られたら、ダウン更新してもその分時間消費させたと思えばいいわけですからね。イコールワン福岡は、最後はDL 3人がラッシュしているだけだったけれど、LBを一人残してスクランブル警戒とディレーブリッツを入れても良かった気がする。ただ、敗れたイコールワン福岡の悔しさは大きいと思うけれど、今シーズンの目的は上位4チーム以内に入って来シーズン新X1 Super昇格組に入ることなので、残りの試合が重要。西の強豪アサヒ飲料にこれだけの試合が出来たのなら、残り5試合全勝も夢では無いと思うので、早く次の試合に切り替えて頑張って欲しいですよね。個人的には、このイコールワン福岡SUNSの活躍が、いろいろな意味で今のXリーグ活性化の起爆剤になると思っているから。

0 件のコメント:

コメントを投稿