2021年8月21日

焼肉王国静岡

不破雷蔵氏ガベージニュースに掲載された、外食での焼肉あれこれに関しての記事。「静岡県の焼肉消費が全国一」というフレーズに誘われて読んでみたんですが、地元民としては「本当?!」と言う気分。ただ注意しないといけないのは、「焼肉」の定義で、

焼肉(外食)…原則、焼肉(自ら網で焼くもの)店での焼肉を伴った食事。

と言う事。記事に書かれているように、自宅での焼肉パーティとか、多分記事では言及されていないけれど最近流行のキャンプなどでのBBQもこの「自宅での焼肉」に含まれるんでしょうね。 所謂「焼き肉屋さん」で食べる焼肉の消費量(=金額)による順位というものなので、実際の肉消費量とか消費金額とはまた一寸違うニュアンスであることには注意が必要。

実際、1位の静岡県(9,583円)に対して最下位の沖縄兼(1,910円)は5倍以上の開きがありますが、沖縄と言えばステーキが一般的で「飲んだ後の〆はステーキ」という人も。価格も安いのだけれど、焼肉=肉料理と考えると、この順位も逆転する可能性大だと思います。そう言う意味で「肉消費量」とは(焼肉だけに)ひと味もふた味も違う傾向になるのかと(美味い!)(マテ)

そう言う意味では、個人的にちょっと意外だったのは、焼肉と言えば自分などは先ず最初に思い浮かべる、川崎市がある神奈川県とか、やはり焼肉と言えば鶴橋と思い浮かぶ大阪府とかの金額がそんなに高くないこと。指標が人口比だから、人口が多すぎるのも有るかもしれないけれど、これはちょっと以外。逆に、静岡県の次が愛知県(9,280円)で、次が山口県(8,833円)そして4位が岐阜県(8,614円)と、東海地区の3県がトップを占めているのもちょっと不思議。最近では、それぞれの地域にブランド牛やブランド牛、ブランド鶏があるから、それなりに焼肉も人気があるのだろうけど、この東海三県の中では精々名古屋コーチン位が有名で、それ以外はそれなりに知名度はあるけれど、そんなに有名というわけでもない気がします。焼肉って、基本「牛肉」だと思うので、その辺りを考えるとブランド品の有無は関係なさそう。それに、今回の調査対象が「焼き肉店」であり、自宅での焼肉機会は含まれないことを考えると、何故お店に出かけるのか、人口当たりの店舗数なのか平均価格の高低なのか、一寸別の角度からの推定にも興味が沸いてきますね。

「焼肉」では無く「肉料理」となったらどうなるのだろうか。例えば北海道ならジンギスカン、福岡ならモツ煮とか、それぞれの地域で日常的に食されている肉料理はそれこそ星の数ほどあるわけで、そうなるとまた結構勢力地図は変わってくるでしょうね。とは言っても、何故静岡県がそんなに焼肉に特化しているのか、地元民としてその理由が皆目見当が付きません。確かに地元のブランド牛やブランド豚はあるけれど、正直日々の食事でそれらを意識して注文して食べることは殆ど無い。多分どこでも同じだと思うけれど、所謂ステーキハウスなら「〇〇牛のフィレ」とか言うオーダーはあるけれど、一般的な焼肉屋さんだと部位で注文することはあっても「松阪牛」とかブランド名で注文する事って、殆どない気がするし。正直、市内を見渡してもそんなに焼き肉屋さんが目立つわけでも無いし。静岡県の中でも、地域差があるのだろうか。中部(静岡市)とか東部(三島市)当たりの方が、より消費金額は高いのだろうか。でも、愛知県に近い西部(浜松市)の方が影響を受けていそうな気がします。なかなか、謎が謎を呼ぶ、統計データですね(笑)。


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