陸上の4×100mリレーは残念でしたが、その直前に試合が行われた女子バスケットの試合は圧巻でした。関係者の皆さんには失礼ながらも、予選では勝っているけれど、相手も落とせない試合だしランキングも上だし、良い勝負は出来るけれど、やはり力の差があるんじゃ無いかと言う気持ちで見出して、実際1Qは相手のペースだったんですよね。それが2Qに入ると、めきめき日本の良いプレーで相手を突き放し始めて、最大で27点差までリードしたんですよね。4Qに入っても終始15~20点位のリードを保ちつつ、時間を消費するプレーをする余裕も出て、最後は相手も諦めたのだけれど、アメフトで言うところの「ニーダウン」「タイムイート」みたいな感じで5秒位を流して勝利。あんな最後を、バスケットボールでは初めて見ました。
バスケットボールは素人同然の自分なので偉そうなことは言えませんが、日本のこれまでの試合を見ていて感じるのは、3ポイントシュートの多さと成功率の高さ。同じシュート本数、同じ成功率なら、相手よりも1.5倍多く得点出来るわけですから、凄く効率よく得点をしているように見えます。決勝戦のアメリカ相手に何処まで通用するかは分からないけれど、相手は高さもあるしスピードもあるだろうから、外からのシュート、アメフトで言えばロングパスみたいなあのプレーが何処まで通用するかが勝負の分かれ目でしょうね。予選では、86-69と17点差で敗れていて、まさに昨日のフランス戦と立場が逆になったような結果でしたが、同じような試合内容が想定されるだけに得点力をどれだけ今度は伸ばせるか興味が沸きます。
昨日の試合を見ていると、ガードの町田瑠唯選手の司令塔としての活躍が攻守に冴えていたと思うので、アメリカとしてはまずは彼女のプレーを止めに来るでしょう。となると、それを囮にして裏プレーというか彼女に相手のリソースが集中して出来たスペースをどれだけ活用出来るかという所まで成長できれば、十分勝機はあるかなぁ。逆に、彼女の動きが封じられて、日本のシステムもそのまま硬直してしまうと最悪なんですが。まぁ、その辺りのゲームプランは、どちらのチームもこれまでの試合ビデオを何度もまき直して、今日一日かけてブラッシュアップしてくるんでしょうね。昨日のフランスチームの選手のサイズも大きかったけれど、次のアメリカチームはそれ以上だろうし、まずは体力負けしないことと、最後までスピードで相手を翻弄できるかが勝負の分かれ目かな。準々決勝のベルギー戦では、最後に3ポイントシュートが決まって1点リードして、相手のシュートが外れて勝利したけれど、あれ以上の薄氷を踏む試合になりそうな気がする。今の日本のモメンタムを見ると、少なくとも予選リーグほどの大差は付かない気がするんですが、さてどうだろうか。
町田選手の背番号は#13で、アメリカ人にとっては「不吉な番号」。その#13がアメリカの「ラッキー7」7連覇を阻むか、明日の最終日一番目が離せない試合で、もしかしたら日本の有終の美を飾る金メダル獲得にならないかぁ... いゃ、期待だけを膨らませると失敗するのが日本の常なので、ここは謙虚にチャレンジャー精神を忘れずに全力でぶつかって欲しいですね。
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