2021年5月4日

Unknown GPU - Photoshopの場合

久しぶりに嵌まってしまいました。実は少し前から、Photoshop (2021)の様子がおかしいなと感じていました。全般的な事では、以前と比べてパフォーマンスが悪くなったというのが第一印象。ただ、極端に悪くなったというわけでも無いので、そんなものかなぁとも思っていたんですが、その疑惑が確信になったのが先日とあるファイルを編集していたとき。フィルターで「油彩」を使用しようとしたら、グレーアウトしていて使用出来ない。どうも、GPUが何らかの理由で使用出来ない状態の時にそうなるらしい。実際「編集」→「環境設定」→「パフォーマンス」と見てみてると、「グラフィックプロセッサーの設定」が「Unknown GPU」となり、ドライバーがエラーを返すので利用出来ない、みたいな説明が表示されます。

そこで、Google先生に聞いてみると、ビデオドライバーの更新や、削除しての再インストール等、幾つか対策が表示されますが、ドライバーは今の所最新バージョンだし、再インストールしてみても駄目。試しに、同じAdobeのIllustrator 2021やLightroomを起動して、環境設定でのGPU関連項目を調べてみると、これらのアプリではデスクトップ機(ThinkCentre M720t)に入れている、nVidia GT-730 (2GB)がちゃんと認識されています。ですから、どうもドライバー側の問題と言うよりは、Photoshop側の問題のように感じられます。Adobeのそれぞれのアプリは、定期的に更新(アップデート)が発生していて、その都度更新をしていますが、以前のPhotoshopでは少なくとも「油彩」機能は利用していたので、何処かの更新をした時にはこの問題が持ち込まれたように感じられます。


さらに調べてみると、nVidiaの設定アプリ(デスクトップ上で右クリック→nVidiaコントロールパネル)を開き、「3D設定の管理」パネル「プログラム設定」タブで、Photoshopを追加するというTipsが掲載されていました。そこで、意図的にPhotoshopを選択して、追加してみるとブログラムの選択画面が表示されます。そこで「Adobe Photoshop 2021」を選択して見ますが改善せず。さらにAdobeのHelpを探してみると、Photoshopと、起動時にシステムチェックをする「sniffer.exe」を登録しろとも書かれています。そちらも「追加」してみて、再起動してみたりしますが問題は解決しません。


さらにさらに、色々検索ワードを変えてGoogle先生に質問を続けていると、やはりAdobeのHelpの中に、複数のディスプレーアダプターが搭載されている場合で問題が発生する場合は、使用しないディスプレーアダプターを「無効」に設定しろ、というTipsがありました。ここでピンと閃きました。実は色々試したもののうち、同じPhotoshop 2021をインストールしてあるThinkPad X13でも確認したんですが、こちらは内蔵のIntel UHDを使用しているのに、ちゃんと認識されています。問題が発生しているデスクトップ側も、Intel UHDが内蔵されていて、それとは別に今回使用している外付けのnVidia GT-730 (2GB)がインストールされています。で、「もしや」とデバイスマネージャーを開いて、「Intel (R) UHD Graphics 630」を「無効」に設定。念のためシステムを再起動してから、Photoshop 2021を起動して設定を確認して見ると、いゃぁ今度はちゃんとnVidoa GT-730がGPUとして認識されています。ここまで確認したところで、色々弄ったnVidiaの設定を「初期値」に戻してもう一度様子を見ますが、再発はしません。ファイルを開いて、「油彩」も利用可能な事を確認。心なしか、Photoshop全体のパフォーマンスも、戻ったように感じられます。nVidiaのドライバー問題なのか、Photoshop 2021の問題なのか分かりませんが、個人的にはPhotoshop側のGPU認識コードの問題じゃないかと睨んでいます。取りあえず対策が見つかって良かったんですが、ちょっとAdobeに不満ですね。
[追記]
試しに、一度「無効」にしたIntel UHDを再度「有効」にして見ると、やはり゛グラフィックプロセッサーの設定」が、「Unknown GPU」になります。再び「無効」にすると、再度認識される。Intel UHDとGT-730が競合しているのか、PhotoshopのDetection CodeがBugっているのか分からないけれど、一寸問題だよなぁ。元々の開発メーカーは違うとは言え、同じAdobeのIllustratorやLightroomは問題なく両方「有効」であっても認識しているわけですから。

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