2021年5月4日

これからが勝負所

G.W.も、もう後半も終わりそうなタイミングですが、コロナ禍のニュースは「先週を超えて」とか「過去最高の」とかいう枕詞と共に、 毎日一日中報道されています。まぁ、それもニュースの一つではあると思うのだけれど、正直今の陽性者の感染理由は、4月25日から始まった非常事態宣言直前の「駆け込み状態」の結果として見る方が正しいと思うので、実際の非常事態宣言かでの効果というか結果は、これからどうなるかだと思う。

そう言う視点で見ると、私が一番気にしている「実効再生産数」は、全国値は今朝の時点で「1.06」と、最近のピークであった、4月初旬の1.29からは大分下がっています。ただし、ここ数日は順調に降下していたのが少し停滞しているのが気になります。東京都も、一時期の1.23から1.1まで下がってきているけれど、やはりここ数日は少し停滞か微妙に上昇するような気配があり、こちらも気になるところ。大阪も、一時期の1.3から1.0まで下がったものの、最近は1.03とまた少し上がってきていて、これから非常事態宣言の発令以降の効果がでてくるところを期待したいところです。で、今増えている原因が発令前の駆け込み状態とすると、これから同行かが出てくるかが一つ重要な要素だし、さらに11日に予定通り宣言解除となった場合、その反動でそこからまた「密状態」が生まれて、今月の後半位から再び陽性者数が増えることが危惧されます。そうなると、G.W.中の結果が有る程度判断出来るようになる、20日位までは宣言は継続して様子を見るのが正解かなという気も、個人的にはしています。

一方で、稼ぎ頭のG.W.のビジネスが潰れてしまって、さらに厳しい状態になっている業種も数多くあるわけで、そう言う人達に取っては、一週間二週間所か、一日二日の延長でも死活問題になるでしょう。支援策や補助金など、結構手厚い補償も提供されていると思うのだけれど、自ら調べて申請しないといけないものが殆ど全てなので、中々浸透していない部分も大きいことも事実。コロナ禍の中、人出であったり外出機会自体を自粛しているときに役所に行くのも大変という人も多いだろうし、そこはオンライン申請とか、それが無理ならオンライン相談会みたいな事も、役所自身だけでなく、NPOとかボンティアの協力で何とかならないだろうか。私も、少しでも調べて役立つことがあればと思うのですが、実際にそう言う立場では無い(給与所得者)ので、中々ピンと来ない部分も多いんですよね。

実は、地元静岡県の実効再生産数を見ると、G.W.前には0.92と1を切っていたのに、G.W.に入ってからじりじりと上昇をして、今朝の時点では1.24まで上がっています。個人的な勝手な想像ですが、モールなどにちょっと買い物に出かけると、結構若い世代はマスクとかちゃんとしている半面、自分くらいから上の世代はマスクはしていても鼻が出ていたり、顎マスクだったり、さらにはモールなどは高齢者のたまり場的な場所になっているので、マスクはしていても集まって長時間話込んでいたり、そんな光景をよく見かけます。都会のモール等では、そんなにそう言う光景は見ないのだけれど、浜松くらいの田舎になると「モール」というのは「広い密室」みたいな環境になっていくのかもしれない。だから、G.W.中メディアは陽性者が増えた、インド由来のウイルスが見つかったと言う話をしているけれど、どう言う生活をしたら良いのか、どう言う点が感染確率を広げるのか、基本的な事を何度でも繰り返すことが必要だと思う。それでは視聴率や、購買数は伸びないかもしれないけれど、今はメディアとしての公共性が問われている時期だと思うし、それこそがメディアの本分じゃ無いだろうか。センセーショナルな事ばかり伝えることが、彼らの仕事では無いと思う。地道に、必要な事を継続して伝えていくことが、一番望まれる役割だと思うし、このコロナ禍を終息される「武器」として、ワクチンとならび重要なものだと思う。そう言う自覚を是非もっとメディアには保って欲しいと感じます。

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