2021年5月19日

反転攻勢


新型コロナウイルスの状況把握の為に、いつも参照している東洋経済のサイトですが、G.W.前からの非常事態宣言の効果がでてきたのか、先週末くらいから殆どの数値が減少傾向となっていて、実行再戦算数も1.1まで下がってきています。

5月17日で、新規陽性者数がガクッと下がっているけれど、これは月曜日なので週末の検査数の少なさが理由だと思いますが、それでもNHKのサイトに掲載されている18日の新規陽性者数は5200人と、減少傾向は続いている様子。以前ほど劇的ではないけれど、やはり移動量が減れば会食などの機会も減って、感染拡大の要因も減少しているんでしょうね。そう言う意味でも、やっと軌道に乗り始めたワクチン接種を加速させて、一気に押さえ込むチャンスとも言えます。東京も実行再生産数は1まで下がり、一次感染爆発していた関西も、大阪は0.89、兵庫は0.86、京都は0.79と落ち着きを見せているように感じます。

一方で静岡は、ここの所西部地域で感染が拡大している様子があり、実効再生産数もいつの間にか1.64まで上がっています。東部、中部地域はそんなでも無く、その理由として愛知県からの越境もあると県境の湖西市などはピリピリして居るみたいです。なかなか改善しないもどかしさはあるけれど、何とか踏ん張っていると言えるのが現状じゃないだろうか。ただ、テレビ等では「前日を超えて」とか「先週の同じ曜日よりも多く」とか「七日間平均で増えている」とか、兎に角悪い方向の伝え方しかしていないように感じるわけで、その為に毎日異なる指標でより悪い表現が使えるような伝え方しかしていないと感じます。別に嘘や良い事だけ伝える必要は無いけれど、やはり一番知りたいのは、昨日と比較して、先週と比較して、増えているのか減っているのか、という単純なことだと思うんですよね。全体的な評価とか傾向精査は専門家に任せておけばいいわけで、個人としてはどうしても身近な比較で知りたいもの。全てを表す絶対的な指標は存在しないのだけれど、かといって色々な指標を乱用することは不必要だし不適切なわけで、コロナ禍が一年以上も続くのに手を変え品を変えてそう言う伝え方をしているメディアも、そろそろ考えを変えた方が良いんじゃ無いかといつも感じます。

ワクチンの話もそうで、「どこそこの市で管理不十分で〇〇個のワクチンが廃棄された」とか「〇〇長では、キャンセルしたワクチンを職員が接種した」とか、それも現場の事実の一つなんだろうけど、何処の自治体も苦労しながら何とかワクチン接種を進めようとしているのに、その中での問題をことさらフレームアップする事は必要だろうか。例えば、ワクチンの横流しとか不正使用とか言うなら理解できるけれど、管理上の不手際とかミスをいちいち上げていたら、多分それを聞いた自治体はますます萎縮してミスの原因拡大にならないだろうか。そこから、何かミスを再発しないさせない提案をするならまだ良いけれど、「どこそこでこんなミスがありました」と言うだけなら、それって単なる告げ口悪口でしか無いと思う。ワクチン接種も、先週くらいに一日30万人位と聞いて「へぇー」と感心したんですが、昨日当たりはそれが50万人位まで拡大しているらしい。目標は一日100万人なので、まだ道半ばなんですが、徐々にスピード感が出てきているので、今月中には目標の100万人/日達成も可能なんじゃないだろうか。その為には、例えば予約方法の啓蒙だとか、集団接種の情報とともに、掛かり付け医の利用とか、予約方法のあら探しをするよりもずっと生産的な情報提供が出来ると思うんですよね。と言うか、ワクチンがどれだけ普及しようと、一番やるべき事は「三密回避」であることは変わらないわけで、その啓蒙をさらにするだけでもメディアの存在意義とか価値は変わると思う。でも、彼らは結局はより刺激的な情報が必要だし、一部メディアに至っては政権批判する事の方が重要と感じる。緊急事態宣言の中に、「全てのメディアは新型コロナ関連の報道取材全ての活動を2週間停止する」としたら、実はこれまでで最大の効果が生まれたりして。まぁ、個人的には一月位沈黙してくれたら、もっと良くなる気がする。

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