2021年5月21日

「2/70,000」なら良いのか

以前も書いたけれど、立憲民主党の原口一博議員(国対委員長代行)は、あの政党達(旧民主党時代から)の中では、まぁまともな議員の一人だと思っていたけれど、何か数年位前からどんどん明後日の方向を向き出している気がする。例によって、一度野党は何の役にも立たない、本来の仕事を邪魔するだけの「ヒアリング」なるものを開催したけれど、この短い記事の中からも彼らが今回の問題の本質を理解していない事が分かりますよね。

「『接種の機会を奪い…』とおっしゃったが、向こう(記者)はそうした行為を認めて言ってきた。取り消せばいいわけだ。(立憲民主党奥野総一郎衆院議員)」

取り消したところで、その虚偽予約をしている間は本来その時に予約できたかもしれない正当な予約行為が出来なかったわけだから、取り消したところでそれが回復されるわけじゃない。 そういう行為を、責任者・管理者の許諾無く実行したことが問題であって、不正予約を取り消したからと言ってその不正行為が無かったことになるわけじゃない。例えば実社会で万引き事件が発生した場合、盗んだ物を戻したら許される場合があるのは、当事者である店主が不問に付して、警察に被害届を出さないからであり、店主が品物を戻されてもその行為が悪質と思えば被害届を出して罪に問われる。それと同じ事ですよね。

で、もっと酷いのが原口議員の発言な訳で、王様は裸だと分かったのであれば、本人伝えれば良いだけの話し。それに、「裸の王様」の寓話の意図は、国民全員が「王様が裸」という事は認識していたけれど、その権威故に口に出せなかったけれど一人の子どもの発言が口火を切ったという話。今回は、誰も認識していなかった事柄(私はあえて「制限事項」と思う)なのに、しかも直線本人に言えば済む話を、いきなり公開の面前で「裸」と言ってしまうこと。前提条件が異なる寓話を例えにしても、例えになっていないし。さらには、「機会を奪う」という事を、AERA dot.と毎日新聞の「2件だけ」と思っているナイーブさにも呆れてしまいます。実際記事報道があってから、ネットではいろいろな「トライアル」が掲載されているわけで、2件の記事が余計な愉快犯の行為を誘発したことは確か。それが、7万件のうちの数件なのか、数十件なのか、数百件なのか、具体的な数までは分からないけれど、少なくともそれだけ本来有るべき公平な予約への機会が奪われたことは確か。原口氏は「2/70,000(=役0.003%)程度有れば無視できる」と思っているんだろうか。それって、マイノリティーへの否定にならないのか。

さらには「負荷」という言葉に反応しているけれど、多分答えた防衛省の芹沢清官房長は、「本来想定していなかった余計な物」という意味で「負荷」と言ったのだと思う。所謂DDoS/DoS攻撃のように、意図的にシステムを飽和されるような場合は「過剰負荷」「過負荷」「以上負荷」という言い方をするんじゃ無いだろうか。いずれにしても、いつもこの人達の「ヒアリング」とか「何たら調査タスクチーム」とかって、相手を呼び出して意見を聞くというよりは、自分達が欲している発言がでるまで、ひたすら相手を責めるだけの行為。例えば、自分達にその専門知識が無くても、党なり後援組織の専門家チームから予め意見を聞いておき、それとの違いを質問するとか、あるいは相手からの説明を持ち帰って疑問点を再度質問するとかならまだ理解も出来るし、正当な行為だと思います。でも、過去そんな事例があったという話は聞かない。自分達に知識が無いから、専門家を呼んでおいて、自分達が理解出来なから怪しからんと言うのは、もうなんと言うべきか... 私は半分本気で「非常事態宣言中は酒類販売の中止等と共に、メディアの報道も中止する」ことを言っているけれど、「一部野党政治家の活動停止」を入れても良い気がする。今政治家ガルやべき最大の仕事は、コロナ禍の終息であり、その為にはワクチン接種は一番の切り札のはず。自分達が納得いかないのかもしれないけれど、当事者側で問題を認識していて、接種活動に影響が無いのであれば、それ以上の負担を強いるのではなく一日も早い作業継続を推進させるべきでは。一連の報道のせいで、余計な修復作業が増えているだけでも、余計な負担をしているわけだから、これ以上の負担を強いることは国民に対しての背任行為だと思っても良いのでは無いだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿