2021年4月26日

三戦三敗

 この週末の三つの補選。結果的には野党統一候補が、三箇所とも全て当選して、早速立憲民主党の福山幹事長は威勢の良いことを言っているけれど、長野以外は自民党元職の汚職とか不正疑惑での辞任に伴う補選だから、取って当たり前、落としたら一大事の選挙。実際、あれだけ騒がれて批判された広島の補選だって、共産党分の票が無ければどうなったか。当選した宮口治子候補と次点の西田英範候補との得票差は3万4千秒弱で、どちらも30万票を得票している。「きわどい勝利」とは言わないけれど、それなりに接戦だったことは確かで、「国民がNOを突きつけた」と言うほどの差は無いように思います。

北海道は、自民党は候補者は擁立していないので、個々は当選した松木兼公氏の知名度もあって得票差は開いたけれど、ここも今年の9月までにはある衆議院総選挙で次はどうなるか分からないし、場合によっては短命で終わることもあるだろうし、当選したけれど決して安心出来ない状態であることは確か。

残り長野の補選は、新型コロナウイルスで急死した羽田議員の弔い合戦な訳で、ここも取って当たり前と言える選挙区。それよりも、当選した羽田次郎氏は、急死した羽田雄一郎氏の弟で、しかも二人の父親は羽田孜元総理大臣という、立憲民主党が日頃批判している「世襲議員」ど真ん中の議員。こういうところに矛盾を感じるから、中々支持率も上がらないのでは。

正直、二つの選挙区は前職の辞職の理由が理由だけに結果に不思議は無いし、新型コロナウイルスもまだまだ沈静化せずに、その不満が与党に向くことはある意味自然な反応。問題は、じゃぁ今回の選挙結果が政党支持率に反映されるかどうか、ですよね。確かに野党議員が三人増えたことは事実だけれど、それで国会のバランスがかわるわけでもないし、本命は秋の衆議院選挙。その為には、与党を逆転することは無理としてはも、次の参議院選挙では議席を増やせるくらいの機体が出来る程度は差を詰めないといけない。その為には、まずは日頃の支持率を上げていって、責めて与党の半分くらいの値にはしておかないと、無理だと思うんですよね。今は調査の仕方によって、10~6倍位の差が出てくるわけで、そう言う意味ではまだまだ彼らの道のりは遠いわけで、それを今回の結果で浮かれると、足下をつく割れるのは彼らの方じゃ無いかという気がします。そういう、厳しい見方をしているのは、国民民主党くらいみたいなのが、今の野党の状況をよく表していると思う。

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