2021年3月2日

行き当たりばったり野党

東北新社による、総務省官僚への接待疑惑は、 山田真貴子内閣広報官に野党の追及が集中。先週までは、辞任要求をしていものの、今回体調不良から入院し辞任を申し出ると、今度は辞任した責任は政府にあるとその山田氏を擁護し政府を批判こういうことを、いけしゃあしゃあと言えちゃうところに、「女性の敵は女性」という言葉に納得してしまうなぁ。

だいたい国会での様子を見ていても、本来追求されるべき総務省が東北新社子会社の囲碁・将棋チャンネルに対しての免許発行に、某かの優遇措置があったのかという点よりも、接待の内容、食べた物とか金額とか、菅総理の影響とかばかり。少なくとも当時の免許発行の経緯を見ても、第一希望としてハイビジョン放送を申請していなかった囲碁・将棋チャンネルが、残ったスロットで既に第一希望でハイビジョン放送を希望し放送枠を獲得していた他者よりも優先されることは機会均等を考えたら当然でしょう。そこに何か不正があったというので有れば、先ずはそれを明らかにするべきなのに、「接待を受けたから、不正行為があっただろう」と自分達の欲する結論を創造しようとしている点で追求側としてアウトじゃないの。

さらにみっともないことに、前日まで追求していた山田氏が辞任すると、今度は山田氏を擁護するのだけれど、それって文科省で天下り・出会い系バー通いの責任を取って辞任した前川氏を、当時は散々批判していたのに、辞任後当時の安倍政権批判の立場を見せると、途端に「御用官僚」よろしく重用するのとオーバーラップする行為。其れ以前の森友学園の件でも、最初は籠池夫婦を批判していたのに反安倍の態度を示すと取り立てたりと、本当に節操の無い行動というか、行き当たりばったり。野党は盛んに与党を「後手後手」と批判しているけれど、結果が出てから以前のことを批判するのか簡単なわけで、後からならば何とでも言えるもの。それに対して野党は、その時その時、一日過ぎれば言う事が変わるわけで、それも180度違うことも平気で言っている「行き当たりばったり」の方が、もっと始末に悪い行動では。そこに、何の主義主張も無いわけだし、政策としてあるいは行動規範としてのこだわりも無いわけだから。

今回話題に上っていないけれど、2年半程前には文部科学省での接待事件(文科省汚職事件)があり、そこには野党議員が同席していたことも明らかになっているのに(その1その2その3)、この時は有耶無耶で終わったしまったわけで、そっちは良いのかと小一時間。一人は、先日コロナで亡くなった議員さんだから遠慮もあるのかもしれないけれど、もう一人の吉田統彦議員は当時は「元議員」ではあったけれど、現在は現職(立憲民主党)ですし。さらには、大西健介議員は、私設秘書の通行証を民間人に貸しだしていたりと、仮に与党議員が同じ事をやれば国会がひっくり返るような騒ぎになるはずなのに、今では殆ど忘れ去られている話。自浄機能も無い組織が批判すること自体滑稽だけれど、それでも今回の様に一日にして掌返しできるスキルって、ある意味凄いと思う。国会議員や政党としての能力や資質は乏しいかもしれないけれど、ゴシップ誌並みの扇動能力だけは長けているなぁ。そんな「行き当たりぱったり野党」だから、いつまでたっても支持率は上がらないし、自分達が「政権交代」と言えば言うほど周りはしらけていくだけというのが良く分かる話だと思う。

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