まだ決定では無いけれど、東京2020への海外からの観光客入国を禁止して、国内での観戦者のみで開催しようという話が出ているらしい。東京2020への海外からの観戦者数は、少し古い資料だけれどオリンピック(780万人)、パラリンピック(230万人)で、合計1000万人位を想定しているらしい 。コロナ禍以前の訪日外国人は、年間3000万人台から4000万人に届くかという状態だったから、ざっくりと1日10万人が入国するとして、1~2割位が訪日外国人による観戦予定者だろうか。ざっくりと、200万人位の「観戦者数」が消えることになるんですね。
ここで疑問なのは、外国人観戦者の競技施設内への入場を禁止するのか、観戦目的の入国自体を禁止するのか、その違い。前者の場合、200万人とは言わないが雰囲気を味わうために日本を訪問する観光客は多いだろうし、その場合は今危惧されている変異株が持ち込まれる可能性は高いでしょう。後者の場合は、現状とそんなに変わらない状態なので、安全性は担保されるだろうけど、じゃあ7月8月までずっと入国制限を続けるのだろうか。仮にその前に入国制限が緩和されたら、その時にドッと入国して国内に滞在している人も、それなりの数出てくるのでは。
海外旅行記が状態の自分としては、これで観光目的での渡航が少なくとも東京2020以降まで延期になるだろう事の方がちょっとショック。日本が東京2020理由とはいえ入国制限するのであれば、当然相手国側も同等の措置を取るだろうし、東京2020終了までは、日本人帰国者に対しても厳しい検査措置は続くだろうし。現実的には、部分的に海外観戦者を受け入れて選別する方法が無い以上は、全部の入国を禁止するしか無いだろうし。そうなると、観光業界や航空会社への影響は、このまま秋まで続くことになり、彼らも気が気じゃ無いだろうなぁ。
例えば、国立競技場のような屋外施設での観戦は100%でも良いだろうし、何なら80%とかでも構わないだろう。屋内施設も、空調設備の能力によって、やはり100%から50%位までの制限を付けて開催するのは良いのかも。でも、チケットを今の所販売済みな訳で、そこから20%制限、50%制限とした場合、どのように区別するんだろうか。入場者数を制限するとなると、そこで股新しい問題が生まれる気がする。さらに言えば、東京2020をコロナ禍からの復興と位置づけるなら、やはり外国人限定とは言え観戦禁止というのは厳しい気がする。例えば、ワクチン接種済みが証明され、国内滞在中はCOCOA等の移動履歴アプリを使用し、観戦時には現在のようなマスク、アルコール消毒等の励行をするという、基本的な対策を日本人も含めて徹底させることの方が、現実的だし有効じゃないだろうか。
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