2021年1月11日

DXならぬBX/MXの時代

非常事態宣言が発出されて、飲食店は稼ぎ時の夜の営業が事実上停止されて、夜の8:00までしか営業できない。その為、お昼の営業にシフトしたり、テイクアウトに力をいれたり、いろいろと工夫をしているわけですが、やはり実際は厳しい状況なんでしょうね。少し前、ラーメン屋さんの取材番組が有り、夜の営業が出来なくなる代わりに、朝の6:00から営業を始めて朝と昼間の需用で何とか損失をカバーしようとしている話を聞いて、へぇ~とビックリ。地元静岡県の藤枝市では「朝ラーメン(朝ラー)」文化があって、朝からラーメンを食べるのは、朝味噌汁を飲むのと同じくらい普通の習慣らしいけれど、それが都内とかでも流行るかどうか。最近は寒さも厳しいので、朝から暖かい物をお腹に入れるのは良いかもしれないけれど。そう言えば、築地の場外にも有名なラーメン屋さんがあって、早朝から賑わっているらしいけれど、やってみるチャンスはありそう。

ランチ営業時間を延ばしたり、ランチや場合によってはモーニングの時間帯にディナーメニューを出したりというのは、結構良いかもしれない。その分、手間が掛かるかもしれないけれど、売上げアップになるならやら無い理由は無いでしょうしね。で、個人的にふと思ったんですが、モーニング時でもランチ時でもいいのだけれど、その時に「お土産」をオーダーして持ち帰るようなことは出来ないだろうか。言ってみれば「テイクアウト」なんだけれど、例えば洋食ならオードブルの盛り合わせとか、煮込み料理とか、和食なら煮付けとか煮物、あるいは焼き物なんかを、そのお店で食事をした後に折り詰めみたいな感じで「お土産」として持ち帰るようなサービス。食べた物を持ち帰るのでは無く、最初から「お土産」として準備してもらい、それを持ち帰るもの。勿論、衛生上生物とかは駄目出し、火を通してある程度日持ちする物ならば、帰宅して翌日以降に食べるためにニーズはあるんじゃ無いかと。「作り置き」みたいな感じで、持ち替え前提で詰め合わせても良いし、お店としても予約前提なら事前に準備も出来るだろうし。言ってみれば、お節料理みたいな感じで「お土産」として提供するもの。

勿論、出来たて、作りたての方が美味しいだろうし、それを希望する人の方が多いだろうけど、「作り置き」出来るものは、わざわざ作り立てをテイクアウトしなくても良いだろうし。「料理」まで行かなくても、例えはそのお店自慢のソースを冷凍して販売してみるとか、ドレッシングとか、結構ニーズはあるんじゃ無いだろうか。余力があれば、それをテイクアウト商品としてパッケージングしてもいいし、冷凍食品として準備してもいいけれど、最初から来店客向けに手土産前提とすれば、お店としてもスタートする初期投資やリソースもそんなに要求されずに始められるような気がする。入れ物だって、タッパー持参で来て貰っても良いだろうし。提供形態をどうするかは別にして、通常お店で提供している料理とは別に、そういう「日持ちする」「保存しやすい」ような品目の開発は必要かもしれませんね。

ビジネスの世界では「DX (Digital Transformation)」がブームだけれど、それ風に言えば「BX (Business Transformation)」とか「MX(Menu Transformation)」みたいな考え方や実行が、今こそ必要なのかも。それは、コロナ禍対策として必要に迫られて行うのだけれど、よくよく考え見ればビジネスの世界は常に動いていて変化しているのだから、通常の場合でも現状に満足して安閑としているのでは無く、常に先を見て変化や変革を考えることを止めちゃいけないわけですが、中々大変ですしねえ。自分はサラリーマンだから、そう言う苦労とは遠い場所に居ますが、それでも仕事のやり方とか仕事の方向性とか、色々と上の方から要求されたり、自ら提案したりすることは要求されますしね。色々な意味で、苦しめられているコロナ禍なんですが、それをそのまま苦労しただけで終わってしまっては、やっぱり悔しい。どうせ苦労するなら、その分何か新しい事とか、よりビジネスに結びつく「何か」を作って次に繋げることくらいしないと、納得出来ない。コロナ禍を利用して、新しい何かを始めるくらいの事をやって、後から笑い話になれば良いなと本当に思います。気構えくらいは、それ位のことを常に思っていたいですよね。

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