世の中は「コロナ禍」一色ですが、ここ数日の爆弾低気圧や、全国的な豪雪の影響で、実は電力供給が危機的に近い状態になっているらしい。これは天候だけで無く、火力発電に必要なLNGの供給不足もあり、肝心要の火力発電所が満足に稼働していない状況も、この状態に拍車を掛けているらしい。その為、事業者が個別に発電している分まで供給以来をしているらしく、東日本大震災以降、ベース発電の原発が停止し、さらには環境問題からちゃんとクリーンな発電方法なのに「石炭火力発電所」が疎まれて、金食い虫燃料食い無視の火力発電と、安定感は期待出来ない自然エネルギーに頼るしかない日本の弱点がもろにでた感じです。
その自然エネルギーの多くは、太陽光発電だと思うんですが、この爆弾低気圧で設備が壊れたり、天候が悪ければ発電も出来ない。まぁ、震災直後の福島第一原発の水素爆発での被害を見て、原発に対しての危険性を感じる人は多かったと思うけれど、でもその原因も必要な対策も直ぐに判明したわけだし、それによって福島第二原発や女川原発は事故を起こすことも無かったわけですし。震災後、「1000年一度の震災」に向けて、余りに過剰な設備要求があって、それ故に何年も原発運用は停止したし、今でも停止したままの原発も多いわけですが、全てが揃わなければ再稼働しないのではなく、まずは電力供給安定のために必要な場所、必要なレベルまで準備出来たら稼働させて、その後十分に必要な対策を追加する、と言う考えもあったと思うんですよね。そう言う折衷案というか、妥協しつつ最大の利益を得るようにした方が、100%の安全を求めて0か1の判断しかしないことよりも、よほど良いと思うのだけれど。
何年中前に、北海道で大停電が発生しましたが、今回ももしかしたらこの週末に何処かに電力管内で発生するかもしれない。そうならないように、電力会社や関係会社は昼夜を問わずに支援しているだろうし、実際飽きたとかでは停電なっているようですが、その復旧だって急いでいる。それでも、大元の発電所が動かなくなればどうしようも無いわけで、本当震災直後にあっと言う間に決まった自然エネルギーというか太陽光発電の政策って、今考えると「罪」に近い気もしてきます。結果的に、太陽光発電を持っていなくても、利用していなくても、年間数万円以上の補助費を払うことになっているわけですからね。
原発同様、「石炭火力発電」というと、「環境問題が」とアレルギーみたいな反応をする人も多いけれど、昔の蒸気機関車のように黒い煙を吐き出して発電しているわけでも無く、今では石炭を粉砕してどれだけ効率よくかつ効果的に燃焼させて発電するかという技術が、特に日本は秀でているはず。そう言う技術をもっと使うべきだし、確かベトナムとかにも技術支援をして発電所を建設しようとしているはずですが、「石炭」という響きだけで反対している人もいるようだし。ネットのせいなのか、社会の変化のせいなのか、そう言う特定のキーワードにのみ反応する人が、今は多すぎるような気がします。もっと全体を見て、その内容の是非を判断するならまだしも、単なるキーワードにのみ反応するのは、最近有った「お母さん食道」なんかもそうですよね。それって、見た目だけで人を判断するようなものなわけで、一番間違った判定方法の一つだと思うなぁ。あえて弁護するなら、余りに情報が多すぎて、革新までたどり着けないと言う事も有るんでしょうけど、その為にも既存メディアがちゃんとエッセンスを抽出して、分かりやすく伝えるべきだと思うのに、そのメディア自身がキーワードでしか反応しないのだから。最近のコロナ禍の中での扇動的な報道やワイドショーも含めて、今テレビの放送時間を制限したら、ずっと住みやすく平和な世の中になる気がする。
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