ちょっと未来を感じさせる投影技術の一つとして、「プロジェクションマッピング」があると思います。初期の頃は、白い壁とかに映像を投影する、どちらかというと巨大な屋外映画みたいな感じの物が多かったんですが、最近では室内での利用も増えて、複数のプロジェクターを利用して複雑な映像投影も可能になりましたが、唯一の難点はプロジェクターとスクリーンの間に障害物があると「影」が出来てしまうこと。良くあるのが、スクリーン上に自分や他人の人型の影が映り込んでしまうことで、あれって折角プロジェ串4マッピングで「仮想世界」が作られたのに、それを一瞬で壊すような感じを受けるんですよね。
今回の技術は、影が出来る場所を高速で計算して、そこに複数のプロジェクターから映像を投影して補完していくもの。360fpsで画像が生成されて投影されていくとのことで、所謂テレビなんかでの動画が30fps程度ですから、人間の視覚としては十分にだませる(不自然さを感じない)位のレートでしょうね。
気になるのは、影の部分を補完するときに、きっちりと境界線部分で映像を映し分けるのか、境界線が見えないようにある程度オーバーラップして投影するのか、その辺りの境界線保管技術。境界線の部分できっちり映し分けるとなると、かなり映像の加工技術と複数の映像の組合せが難しそうだし、オーバーラップ部分が発生すると、その化なさる部分は複数のプロジェクターからの映像が映るわけで、そこだけ妙に明るくなるとか言う問題は発生しないのだろうか。
後悔されているサンプル映像を見る限りでは、そう言う不自然さは感じられないので、個人的には今後の応用に期待しているんですが、プロジェクションマッピングとなるとやはり大画面での投影に魅力があるわけで、サンプルの何倍何十倍もの規模になったときには、どれくらいの演算リソースや投影デバイスを投入したら実現出来るのか、その当たりのトレードオフも気になるところですね。最初に実際にこの技術を採用して後悔されるのはどこだろうか。ちょっと気になります。
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