2021年1月17日

裾野を広げる

ジャニーズにも、ジャニーズJr.にも殆ど興味は無い自分ですが、「22歳年齢制限」を決めたというニュースを見て、ちょっと思うことが。「ジャニーズ事務所」とか「ジャニーズ」に詳しい訳ではないので、どう言う仕組みなのか分からないけれど、記事にも書かれているように「Jr.」という組織(チーム?)に所属している人って、私は基本10代だと思ってインですよ。それが20代は当然、30代の「Jr.」もいると以前知って「えっ?!」と成った記憶が。

「Jr.」と言うくらいだから、メジャーデビューした、例えばSMAPとか嵐とか、そう言うチームに入れないまま、ある程度の年月Jr.のままだと、肩たたきじゃないけれど、引退というかそう言う仕組みがあるものと思っていましたが、これまでは自分が残りたければそのまま在籍し続けることが可能だったんだろうか。結構最近知ったんですが、Jr.の中にも将来のデビューを睨んでグループが出来ていて、そう言う「原石」発掘を楽しみにしているJr.ファンも大勢いるみたいなので、やはりそれなりに意味はあるんだろうけど。そんなことを考えていたら、例えとしては一寸違うかもしれないけれど、例えばプロ野球で一軍に対して二軍とか三軍があるように、将来の事を考えてそう言う「裾野を広げておく」事は、ビジネスとしては重要だなぁということ。

自分達の仕事にしても、たまたま上手く仕事が進むような体制の時は良いのですが、人事異動とか個人の都合で急にキーパーソンがいなくなったりすると、あっと言う間にボロボロになってしまうことは何度も経験済み。そういう時には、運良くスーパーマンみたいな何でもこなせる人に助っ人を依頼したり、新規に中途採用したりとか、人材確保するわけですが、そんなに急に有能な人が雇用できるわけでも無いし、当然そういう人は多くの場合人件費も高くなりコストアップすることも考えないといけない。あくまで理想だけれど、毎年入ってくる新入社員の中に、必要なスキルをちゃんと伝承継承させて、場合によっては内部で調整出来るような体制を本当は作らないといけないのだけれど、その為には組織としてそれなりの規模が無いと中々人材の融通だって出来ない。

自分の仕事の場合は、少しでも長く在籍してくれた方がスキルトランスファーとしては有利なんですが、芸能界の場合は常に人気を維持しないといけないし、その為にはベースとなる「魅力」は必要だけれど、ファンを飽きさせない新陳代謝も必要な分けで、そこに今回の「年齢制限」を入れたことはこれまでに無い英断では。もしかしたら、20代後半位からブレークする人もいるんだろうけど、それを言い出したら切りが無いだろうし、本当にそこまでやる気があるなら移籍しても良いわけですからね。そう言う意味では、ジャニーズJr.は今後、他の事務所からトレードじゃ無いけれど、野球で言えば高校野球とか社会人野球みたいな位置付けになったりして。それはそれで、ジャニーズだけでなく芸能界全体の底上げの意味でも有効だろうし、結果的にジャニーズにとっても利益になるんだろうなぁ。自分の仕事のために、組織体としての裾野を広げることも必要だし、逆に自分がそう言う人材になれるように自らのスキルエリアを広げて深めていくことも必要だよなと再認識したニュースでした。

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