2021年1月18日

AI冷蔵庫

三菱電機が発売する「AI冷蔵庫」は、庫内の冷気調整などをAIが判断して行ういう物らしい。それはそれで便利だと思うのだけれど、「AI冷蔵庫」を名乗るのであればもっとAIらしさを発揮して欲しい。例えば、

  • 内部の様子をカメラでモニターして、長期間使用されていない物に対して、賞味期限切れの警告等を行う
  • 各棚に重量センサーを設置して、取りだした物(タッパーとか)が戻されたときに差分を計測して、残り少なくなったら警告するとかする
  • 臭気センサーを内蔵して、特定の臭いが強くなったらパッキング不備の警告とか行う
  • 内部の温度センサーで温度分布を計測して、エアフローの足りない場所などがあれば、入れ方の改善提案をする
位は、少なくともサポートして欲しい。

で、ふと思ったんですが、同じような事を家全体を一つの「保管庫」と考えて、色々な場所での備品管理を室内カメラからモニターしてAIで判断してくれないだろうか。

  • トイレットペーパーやティッシュボックス等、使用頻度と在庫を見て、適切なときに補充のワーニングを上げてくれる
  • 消耗品で、実はストックはあるのに無いと思って余分に購入することの内容に、必要な時には「在庫リスト」みたいな形で何時でもスマホなとで参照出来るような仕組み
  • 冷蔵庫以外のストック、例えば常温保存できる調味料類とか、野菜なども在庫管理と保存期間の管理が可能
  • 住人の日常の行動をサンプリングして、消耗品の消費具合を学習。予め設定した閾値に達したら、補充の提案をしたり、場合によっては自動的に発注までする仕組み
  • それら購入状況もモニターして、突出した支出などがあれば警告する機能
等等、機能としてのアイデアは幾らでも沸いてきますよね。問題は、それなりにプライバシーも含まれるそう言う情報をどの様に管理して運用していくか。クラウドで一括管理が一番楽で簡単何だろうけど、そうなるとプライバシーやセキュリティが心配。独立して宅内にサーバーを設置すると、そう言う不安は減少するけれど、外出先からの参照とか、他の情報との効率的な運用が出来ない不便さも。

最近、とある事情からFitbitを暫く利用する機会があり、それで以前からちょっと興味の有ったバイタルモニターに関して色々学んでいる所なんですが、こういうAI冷蔵庫とかAI住宅っていってみれば「生活状況のバイタルモニター」みたいなもの。どこまで可能なのか、どこまで許諾するのかという課題はあるけれど、今の時代より効率的に生活するには、必要な仕組みなのかも。そうそう、わざわざ複数のカメラを宅内に設置しなくても、例えばロボット掃除機がモニター機能を兼任しても良いだろうし、スマートスピーカー/スマートデバイスが兼任しても良いだろうし。そう言う事を「監視」と考えるか「モニター」と割り切るか、ライフスタイルの変化も重要になるでしょうね。仮に、自宅のリフォームとか新築する機会が将来あったとしたら、何時でもそう言うシステムが導入出来るように、宅内のネットワーク配線と電源確保はしっかり計画に入れ込んでおきたいと思うなぁ。

0 件のコメント:

コメントを投稿