2020年12月20日

やっぱり本命はPHV?

ネットで話題になっていた、自工会豊田章男社長のカーボンニュートラルと電気自動車(EV)に関しての発言。内容的には、電気自動車のエネルギーとなる「発電」について、現状のままでは特に原発が制限されている日本では火力発電所を増設するしかなく、逆にカーボンニュートラルに反する傾向になるというもの。実は、少し前に読んだ別の記事では、ガソリン車が仮に無くなったとしたら、実は「ガソリン」は他の石油製品(ナフサとか軽油とかいろいろ)と一緒に分離されて生成されるものなので、単純に「ガソリン」だけの生産量を無くすわけにもいかないという話も知り、なるほどなぁ現状バランスを取って安定している状態を何れかに傾けると、どうしてもその影響が出てくるところまでは中々考慮されていないものだなぁと実感した次第。

極端な話、ガソリン車が無くなったとしても、ガソリンは何らかの形で生成され続けるわけで、それを諸費する方補がない場合には燃やして廃棄するしかなくて、それって「カーボンニュートラル」とは真逆の話に。勿論、だからガソリン車を継続使用するべきとは言わないけれど、電気自動車の問題点である、充電時間や充電設備の整備等の事を考えると、よほど革命的な技術革新が無い限りは、今のプラグインハイブリッド(PHV)車が一番バランスが取れている「解決策」なんじゃ無いかと私は思いますねぇ。でも、そのPHVにしても、例えば使用済みバッテリーの再利用とか、その処理に関しては逆にエネルギーを多く消費するわけで、その部分に関しては余り指摘されない。規模やサイズは異なるものの、仕事で使っているノートブックパソコンにも、色々なバッテリーが内蔵されていて、実はその扱いとか処理は結構面倒。仕事で使っている分には、2~3年ごとにシステムが更新されるので、まぁ普通はそのまま交換してお終いだけれど、例えば5年とか10年とか、車と同じくらい利用するとなると、どうしても途中でバッテリー交換は必要になるし、その時のバッテリーの処理は面倒。一昔前のノートブックパソコンでは、外付けバッテリーが普通でしたが、あのバッテリーセルの処理・排気は面倒だった。

もう一つの選択肢としては、水素自動車もあると思いますが、これも水素ステーションの整備が整わないと普及するのはかなり難しい。ただ、それなりにちゃんとした容器が準備出来るのであれば、カセットコンロのボンベみたいな形で、「水素ボンベ」をコンビニとかでも購入出来るようなり、それを挿入すれば、例えば30kmとか50km位の移動が可能なら、暫定的にボンベを利用して近くの水素ステーションへ移動して補充する、みたいなやり方はありなのかな、と。まぁ、容器にかなりの信頼性と堅牢さが要求されると思うので、中々簡単にはできないだろうけど、それでも画期的なバッテリーが発明されるよりは可能性は高い気がします。まぁ、その回答の一つが少し前発表された二代目「MIRAI」なんだろうけど。あと、来年に画期的な全固体電池を利用したEVを出すという記事も、少し前に観た記憶があって、実はトヨタも着々と準備している印象もあるんですよね。でも、5Gのスマホが幾ら端末が5Gをサポートしても、肝心の基地局が無ければ利用出来ないのと同じで、EVが幾ら安く販売されても、気兼ねなく直ぐに充電出来る設備(充電ステーション)が津々浦々に整備されないと実際の利用は難しだろうし。

レジ袋の有料化は、実際の効果は殆ど期待出来ないのに焚いて、そのインパクトでシンボル的に扱われているけれど、自動車においても、ガソリン車からEV車というのは、無理を承知でやるんだろうか。元記事にも書かれているように、特に日本の場合は「軽自動車」の扱いも大きいわけで、これをEV化所かPHV化するのも大変。安くて手軽で簡単に利用できるのが「軽」の魅力なのに、価格は上がるは、制限は生まれるはでは買って貰えない。と言うか、今はエンジンの容量とサイズで「軽自動車」が定義されているけれど、そのエンジンが「モーター」になったらどうなんだろうか。まぁ、最近の軽自動車は200万円とか以前の倍以上するような新車も普通にあるみたいだけれど、ここに手を付けるのは大変だと思う。凄く割り切って、例えば航続距離を200km程度にするとか、かなり折衷案を出さないと、今のサイズに収めるのは難しいだろうなぁ。特に、軽は軽でも「軽トラック」なんか、バッテリー入れるスペース、無いんじゃ無いだろうか。ガソリン自動車は、隊形として完成しているものだけに、そこから何か別のシステムに組み替えるのは、よほどのブレイクスルーが無いと厳しいだろうなぁ。まぁ、「カーボンニュートラル」と言うだけの人は簡単なんですけどね。現場は、何時もそのしわ寄せを受けて苦労して文句を言われる、と言うパターンになりそうな気がする(かなり歪んでいるなぁ-笑)。

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