2020年12月21日

CapsLockの悲哀


ITmediaに掲載されていた、「CapsLockキーって何?」という記事。私も、仕事で使うメールの8割方は英文だから、CapsLockキーも結構使いますが、日本語だけの人とか最近の人には馴染みが無いキーの一つでしょうねぇ。

今のパソコンのキーボードは、もともとはタイプライターのキーボードがベースな訳で、そのタイプライターがホストコンピューターの端末になり、それがオンライン端末となると、今以上に色々なキーがキーボード上に配置されていたもの。当時の端末は、ホストコンピューターにコマンドを送るキーが色々あって、例えば"Attn(Attention)"とか"ScrLock(Screen Lock)"とかも。今のパソコンの一番上に配置されているF1~F12も、元々はホストコンビューターへのコマンドを設定するキーでしたからね。今では、F1~F12よりも、それぞれ別の機能(Muteとか画面切替とか)が設定されていて、そっちの方がメインになっているけれど、日本の場合はこのF1~F12をFEPが使っていたりするから、また微妙な状態。それでも、自分がパソコン開発をやり出した時代と比べると、かなりキーボードはシンプルに成った印象です。

逆に、昔は無かったのに最近追加されたキーの最たるものが「Windowsキー」ですよね。Windows OSを使うパソコンには、もれなく付いているWindowsの窓マークのキーは、それとの組合せでショートカットキーとしてWindowsの昨日呼び出しが出来るもので、慣れれば便利と言えば便利だけれど、ショートカットキーも覚えるだけで大変という話も。私も、"Windowsキー+A"で、アクションセンターを呼び出して機能ON/OFFする事と、"Windowsキー+Shift+S"で空くルーンキャプチャーを取るくらいしか使わないなぁ。まぁ、ベースのQWERTY配列は維持されるとして、結構時代とともにキーボードのキー設定は変わってきていますよね。

記事の中では、CapsLockの使用方法として、協調するときに全部大文字で入力すると説明されていて、確かにそう言う利用方法もあります。あと、日本語とは姓名の並びが逆になる欧米の名前の時、大文字で入力すると「Family Name」と理解して貰えるケースもありますよね。さらには、固有名詞などはわざと大文字で協調したりする場合もあるし。日本語には「大文字・小文字」という属性が無いので余りピンと来ないのですが、英語とか多分欧州語なども、大文字と小文字には別の意味合いが含まれていて、それを利用するためには必須のキーと言って良いでしょうね。「でも、日本語中心の日本語キーボードには不要では」と言われてしまうかもしれないけれど、日本語の場合結構アルファベットも普通に使うことも多いわけで、私自身は日本語入力時にも重宝しています。勿論、数文字程度なら片手でShiftを押しながら文字を入れたりしますが、ちょっと長い文字とか文章の時には、やはりCapsLockは必要ですよね。最近では、キーリマップが簡単にできるようになってきたので、案外入れ替えて使っている人も多いとは思うけれど、スマホの入力系と合わせて、ShiftキーをダブルタップしたらCapsLockになってくれるような仕様でも良いかなと思いますね。そのあたり、人それぞれの好みなんだろうけど。そう言う意味でも、まだまだ入力系デバイスとして、キーボードは重要だし拡張もされていくんでしょうね。

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