2020年12月19日

誤報? 虚報? 捏造?

テレビ朝日が18日報じた、安倍前総理が「桜を見る会」前夜の夕食会の疑惑に関して、東京地検特捜部の事情聴取に応じていた」という午前中に報じたニュースが、「誤りだった」と夜に訂正。ただ、同社の「報道ステーション」内でその旨訂正しただけで、何故そう言う報道が成されたのかの説明は無し。

元々の誤報を報じたときには、「複数の自民党関係者によると」と、自民党内の複数のルートから裏付けを取ったニュースとして報じていたのに、結果的にそれが全て間違っていた事になるわけですが、それは何故なんだろうか。実は、もっと色々なルートから情報は取得していたけれど、テレビ朝日が欲しているような情報がたまたまその「複数のルート」からしか無くて、でも自民党内のルートだったから「正解」として利用したのだろうか。

もう一つ疑問なのは、午前中のニュースで流した内容だから、当然午後には安倍氏の事務所なりから訂正依頼なりがは行ったんじゃ無いかと思うんですよ。それなのに、テレビ朝日が誤報を訂正したのは夜の22:00から始まる番組内の、しかも途中での話。随分と「誠意」に欠けた対応だと思うのだけれど、テレビ朝日はそれで十分だと思っているんだろうか。何度も書いているけれど、メディアが誤報なり虚報を出すという事は、製造企業に取ってみたらリコールに相当するような事態のはず。だから、そのニュースが間違っていたと分かった時点で、直ぐにテロップなりで修正情報を、それこそ24時間流すべきだと思うし、ニュースあるいは特別枠で直ぐに訂正するのが、本来の姿だと思うんですけどね。

まぁ、テレビ朝日だから、あるいは「〇〇だから」と、最近ではこの手のメディアの先走りというか、適当な報道態度にはマヒしている印象すら有るけれど、これが人の生き死にに関わるような場合だったらどうするんだろうか。本来「事実」を伝えるべきメディアが、どんどん自分達が信じる「真実」を報道することが使命と思っているのか、何か何でもありの時代になりつつありますよね。今回の件だって、複数の自民党関係者からそう言うソースが出たなら、なんで当事者の安倍氏事務所に確認とかしないんだろうか。それこそ、「複数の自民党関係者」にしても、まずは疑って掛からないといけなくなってしまう。一般の企業がこう言う事をやれば、散々批判や攻撃をする側の立ち葉が、いざ自分達が同じ事をやってもそれを批判する立場がいないと、「あー、済みません」で終わってしまうのは、本当に納得いかない。

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