2020年12月14日

青と赤

 大学フットボールシーズンを締めくくる、甲子園ボウルが昨日開催され、2017年以来3念振りに「青=関西学院大学」vs 「赤=日本大学」の戦いに。前回の試合では、日本大学が地上戦を制して、23-17で逃げ切ったけれど、今回は関西学院大学(関学)が、特にパッシングオフェンスを中心に、幅広いオフェンスを展開して42-24で完勝。関学は、2017年に日本大学に敗れて移行、2018年(37-20)、2019年と早稲田大学(38-28)と対戦して勝ってきているので、これで甲子園ボウル三連勝でシーズンを終えることになります。

両校のここまでの軌跡を見てみると、非常に対照的ですよね。関学は日本大学に連覇を阻まれて終わった後、その後立命館大学との頂上決戦を毎回勝ち上がり甲子園ボウルに連続出場し、着々と実力を付けてきた感じ。一方の日本大学は、前回1年生QBとして活躍した、QB#10林選手が今回も活躍したけれど、2018年にタックル問題でTOP8からBIG8に降格し、チーム活動すらままならない中、2019年には何とかチームが再構成されてBIG8を勝ち上がりTOP8に復帰。今シーズンは、早稲田大学が桜美林大学に敗れて関東の決勝戦に進出出来ない番狂わせがあったけれど、それでも勝ち抜いてきた日大という、まぁ、これも一つのドラマですよね。

ざっくりと試合を見た感じでは、やはり練習量とかこれまでの積み重ねとか、そう言うものの差が関学の方にあったかなという印象。どちらも、同じコロナ禍で制限された環境で準備してきているわけで、その部分はそんなに違いは無いだろうけど、やはりここまでの1年、2年の積み重ねの差が最後にこの点差になったような気がしています。勿論、日本大学のプレーは十分トップクラスであったし、彼らもそんな言い訳はしないと思うけれど、フットボールはやはり積み重ねのスポーツでもありますからね。前回の対戦から3年間、継続してきた関学と、色々苦労があった日大の差は、やはりあったと思う。

これで大学のシーズンは終了。残りは、明後日火曜日のJapan X Bowl(JXB)で社会人チャンピオンが決定し、それぞれの勝者がお正月3日のRICE BOWLで対戦することに。JXBでは、富士通が7年連続出場し、今年勝てばOBICの持つ4連覇を超える5連覇達成。対するOBICは、4年振りのJXB出場で、前回(2016年)はやはり富士通と対戦して3-16で敗れている試合。事実上の準決勝となった、OBIC vs. パナソニックの試合を見ると、結構粗さが目立つんですよね。そう言う意味では、安定感の富士通に対して、一発嵌まれば強いOBIC、という感じかな。仮に富士通が勝利すれば、2019年以来の3シーズン連続しての関学とのRICE BOWL対決となり、関学が雪辱するか富士通が5連覇するか、中々おもしろいし愛になりそう。いずれにしても、関学・日大、それぞのチームに対しては、お疲れ様でした、Good Gameでした!

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