2020年11月8日

変化する物が生き残れる

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、コロナ禍で変わるもの変わらないものについて。何度か書いているように、弊社でもコロナ禍対策として、基本リモートワーク中心の勤務形態に変わり、その中で試行錯誤しながら、どうしても会社・オフィスで無いと出来ない仕事や、制限やルールを変えることで自宅でも対応叶うな仕事や、より効率的に作業するにはどの様な事がミタされれば可能なのかとか、今年の初夏ぐらいから作業を始め、現在はそれに沿った勤務形態に全社的になっています。元々リモートワーク族だった自分は、週一のオフィス新幹線通勤が無くなっただけで、それ以外の大部分は変わらないのでそれほど変化は感じていないのですが、多分自分とは真逆の社会人生活を送ってきた多くの社員さんにとっては、激動の時期だったことは想像出来ます。

「新型コロナウイルス」という代えようのない状況の中、かといって社会生活を止めるわけにも行かず、何とか工夫をしながら生き延びようと、どこも大変なんでしょうけど、その中でも色々工夫をして生き延びるだけで無く、逆にビジネスを伸ばすところもあるわけで、昔NHKでやっていた子供番組じゃ無いけれど「チャンスとピンチは裏表」というのは言い得て妙だな、と(笑)。色々批判や賞賛が入り交じるけれど、今回政府としても大規模な財政出動をして、それに関しては良かったんじゃ無いかと。勿論、100%完全なこと何て無いので、色々問題も出てきたし、齟齬もあったでしょう。でも、多少の問題や無駄には目をつむって、兎に角必要な人全員に必要な支援が届くことを最優先した決断は、これまでに無かった英断だと思います。暫く前に批判された「Go To トラベル」も、まずは海外からの観光客がゼロになった観光業界やその派生業界を救うために、何とか国内の観光需要を回そう、しかしそれはイコールコロナ禍の蔓延にも繋がるというジレンマの中、今の所大規模な感染拡大は無い中、何とか必要な所に支援が届いているように見えます。

この「Go To〇〇」の話を聞いていたときに思ったのが、これまでの政府の対策というのは昔の開発手法である上位決定を下流に流して進める"Waterfall Model"しか無かったし出来なかったところに、初めて「走りながら作る」みたいな、"Agile"タイプの手法を取り込んで成功した最初の事例と言っても良いんじゃ無いだろうか。私自身、そんなにAgileの経験は無いので偉そうなことは言えませんが、短期間に効率的に製品を創り上げていく手法として面白いなと感じています。ただし、途中で何度もミスやトラブルが発生し、その時にはその都度問題修正してゴールに向かうという共通認識を全員が持っていて、それはお客様にも共有してもらい、ともに開発していくくらいの気持ちを持って貰わないと中々難しいかなと言う気もしています。だから、個人的には、有る程度のガイドラインというかワークフレームみたいな物を作った上で、Agile的な手法でどんどんミニ開発サイクルみたいな物を回していくのはアリなんじゃ無いかと思うし、それ位の感じが旧世代の開発経験者である自分的には、すっと腑に落ちる気がしますけれど。

「Go To 〇〇」タイプのビジネスモデルが、今後流行るのか、あるいはコロナ禍が終焉したら元に戻るのかは分からないけれど、余りに訪日観光客に依存しすぎていたビジネスモデルは、もっと多角化とか国内需要の取り込みなど今後は重視するべきだろうし、飲食にしてもここで一気に宅配重視にするのではなく、付加価値を付けてあるいは感じてもらいつつ来店して貰える仕組み作りも考える必要があるのでは。例えば毎回テイクアウトで飽きた人に、少しリッチな夕食提供みたいな機会は、逆に増える気がする。あるいは、日本の場合四季があり気候の変化が大きい土地も多いので難しいかもしれないけれど、オープンテラスみたいな食道や喫茶って出来ないだろうか。特に冬場は、外で厚着をして店内に入るとそれを脱いで、で終わるとまた着用してと結構面倒。そのまま屋外の吹きさらしでは厳しいけれど、多少の温度調節と雨風を防げるくらいの設備があって、そのまま着席して食事や飲み物を飲んで、そのまま退店できるような感じって、自分だとちょっと便利だと思うんですけどね。人間どうしても、安定や安住を望むのは仕方ないけれど、変わることで見つかる新しい世界の発見というのは、若くても年寄りでも変わらないと思うことにして、自分も一寸ずつでも変化を楽しむようにしたいですね。

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