ITmedia窪田順生氏のコラムから、先日のレナウン倒産に関連して、実店舗販売が中心のアパレル業界、そしてペット業界の「闇」に付いての記事について。私も、数年前にたまたま初めて購入したECの商品を気に入り、しかもそのオンライン店舗の他の商品の品質・価格・デザイン等が嵌まったこともあり、暫く頻繁に利用していました。ところが、あるとき購入した商品が気に入らず、結果的に返品してキャンセルしたんですが、そこで「取り替えや、他の商品への振替は無料サービスが出来るのに、キャンセルすると返送料など自腹を切るのは変じゃない?」という疑問が浮かんで、結局それを最後にオンラインショップを利用するも無くなったんですよね。
実店舗に行けば、サイズやデザイン違いなど、幾らでも試着して選択出来るのに、それがオンラインでは出来ない。今もそうか不明ですが、有る靴専門のオンラインショップは、一度に複数のサイズ・デザインの商品を取り寄せて、その中で気に入ったものだけ購入して、残りは返品できるようなシステムを採用していましたが、あんなことが出来るならまだしも、結果的に一度取り寄せてしまうと、何か購入しないと購入者が不利になるようなシステムって、やはり変だと思う。
あと、記事では指摘されていないけれど、大量製造の弊害として、ロットに寄って微妙に(場合によっては、結構大きな)違いがあることも不満の一つ。以前も、ある時に購入したシャツが気に入って、一月ほどして「これ、予備にもう一つ購入しよう」と同じ物を購入したところ、微妙にサイズが違う、縫製具合が違う、デザインも少し違っている事があり、多分複数の製造元に発注しているのか、あるいは製造のタイミングで担当者が変わったのか、違和感を感じることも。これが実店舗で試着してみて、違いを理解して購入するなら良いのですが、同じシーズン中一月位で同じ物を購入しても、実際に手に取ってみたら微妙に違うと言うのは、やはり不満の一つになると思います。
アパレル業界としても、大量製造でコストダウンをして、低価格高品質商品を提供しようとしているわけで、それはそれで一つのビジネスモデルとして良いとは思うものの、やはり当たり外れによっては大量在庫を抱える事も。記事にもある、余剰品を安く購入してタグを切り落として再販する話は、以前「ガイアの夜明け」でも紹介されていたけれど、それが出来るアパレル業界は良いとしても、記事にあるペット業界等は本当にどうなっているのか。理想は、発注されてから製造して提供する事で、在庫ゼロを目指すことなんだろうけど、ファストフード等では可能でも、一般の商品では中々難しい。結局は、Tシャツとか普段使いの商品は、これまでのように大量製造で安くそれなりの品質で提供される物と、有る程度サイズをカスタマイズ出来るような準高級品さらにはフルオーダーのような高級品みたいな、アバウトな二極化に進むしか無いんでしょうね。あと、ペット業界においては、店舗販売は禁止して、多くの国でしているような、保護動物の譲渡のみ認めれば良いと思う。その中で、どうしても純血種とか有名種の販売をするなら、業者の免許制度・登録制度で対応するとか。それぞれのビジネスで色々やり方はあると思うけれど、少なくともリアルとECが上手く融合するような、日本式のビジネスモデルが有っても良いと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿