先日発生した東京証券取引所のシステムダウンは、大きな騒動になったけれど、じゃぁあのように専用のシステム(オンプレミス)はリスクがあるから、クラウドを使用すればという話は必ず出てきます。でも、「クラウド」と行っても魔法のシステムではなく、単なる大規模なサーバー群だったりするわけで、当然場合によってはこんなトラブルだって発生します。
自分は、まぁ古い時代のエンジニアなので、どちらかと言えば「データは出来るだけ手元に置きたい」派ではあるんですが、年々データ量が膨大になると、手元に置いておくのも一苦労。さらには、手元に置いてあるから安全とは言えないわけで、バックアップなんかも作らないとどうにもならない。これも、今あるデータが何倍にもなるから大変。それに、最近は一つあたりのデータサイズも大きくなっているので(自分の仕事だと、数GB/ファイル何て言うのが当たり前)、実はバックアップする媒体にも困る事態に。もうね、DVD邪魔に合わないし、Blu-rayだって、単面の25GBでは足りない場合も多くて、最低でも両面50GBメディアは必須。それでも足りない場合もあるから、結局はHDD/SSDにデッドコピーして複数台準備しておくのが、一番簡単で早かったりします。
そう言う意味では、自分なりにクラウドを利用する場合は、以前は「」容量無制限」なんていうサービスもあったので、バックアップ先として利用していた時期も。でも、そんなうまい話は続かないわけで、何社かトライしてみるものの、結局は数年でGive-upして、慌ててデータの保存先をまた探すことに。最近でも、今回のMicrosoft 365が、有償だけれどOneDriveの容量無制限のサービスとかやっていたのが、いつの間にか制限ありに変わっていたりするし、なかなか油断ならない。結局は、バックアップ先としては真面目に使用する事はリスクがあるので、単に共有場所としてのクラウドストレージとして使うしか無い。それはそれで、クラウドのメリットで世界どこからでもアクセスして作業出来るのは良いのですが、今度はパフォーマンスの問題も出てくるし、なかなか大手のクラウドサービスでも「満足」というものは少ない気がしますね。Amazonにしても、Googleにしても、やはり良いところ・不満な所、色々あるんですよね。
結局は、安心感と管理が簡単なのは手元にデータが有る場合だし、ただアクセス性の良さはクラウドに軍配が。それを、どう上手く使い分けていくかが、これから暫くは続くことも確か。だから、一時期はクラウドが術みたいなだったお客様も、今は結構オンプレミスの案件も増えているし、中にはハイブリッドでというお客様も。ただ、どうしてもお金との相談になるからなかなか難しいのだけれど。いずれにしても、ネットも転けることを想定して、その上で同対策を取るのか、新しい課題なんだろうなぁ。
0 件のコメント:
コメントを投稿