2020年10月7日

デジタル教科書

 ITmediaの記事から、デジタル教科書化への話について。自分の仕事にも一寸関係ある話で、記事中にも登場する「GIGAスクール」という言葉は、最近の仕事でのキーワードの一つだったりします。

「一人に一台端末」というのは理想なんですが、例えばその端末はパソコンが良いのかタブレットが良いのは、あるいはもしかしたら今の時代スマホ何じゃ無いかとか、色々試行錯誤しているような状態。「GIGAスクール」事態、Microsoft社が言い出した言葉だから、そう言う背景も汲まないといけないのだけれど(笑)、バックボーンのシステム構成以前に、まずは一番末端の端末をどうするのかという部分すらまだ始まっていないのが、日本の実状だと思う。

自分くらいの世代になると、単に見るだけで無く文章入力したりするからキーボードは必須だろう、だからパソコンが一番良いみたいな考えに傾きがちなんですが、そうなるとデジタル教科書を使う前に、まずパソコンの使い方、キーボードの使い方から学ばないとならず、ハードルがさらに高くなってしまう。タブレットに手書き入力というのは、一つの理想型だと思うんですが、やはり手書き入力の壁、文字認識だけで無く通常紙に鉛筆で字を書くことよりもタブレットにペンで字を書くというのが、タッチが違うので難しかったりするので、そういうのも考慮しないといけない。ならば、スマホかというと、今度は画面サイズから表示出来る情報量が減ってしまうので、これもなかなか難しい。

個人的には、全体的なメリットなども含めて、やはりタブレット型の端末が現時点では一番向いているかなと思いつつ、どのタイプの端末でも問題なのは「書き文字の練習が出来ない」事。その部分は、どうしても昔のように紙と鉛筆で練習しないといけないのだけれど、そうなるとデジタルとの連携が出来ない。商品としては、ペンにセンサーを仕込んであって、紙に書くとその軌跡がデータとして端末に送信出来るものがありますが、やはり価格的に高い。また、それが実現されても「文字を書く」ところまでで、データに注釈するとか、自分の考えを加筆するみたいな使い方が出来ないと、単なる文字の練習で終わってしまいそう。教科書のデジタル化は大いに結構と思うけれど、日々の現実社会ではアナログ的な要素で回っている部分も多くて、そういう部分をちゃんとリンクさせないと、所謂知識だけ入っていて実技は出来ない「頭でっかち」みたいな教育にならないかというが、個人的疑問ですね。パソコンが普及したために「漢字は読めるけれど書けない」という状態になっているけれど、それと同じような事がもっと広がりそう。

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