2020年10月4日

自己満足を誇る

 菅総理主催の、内閣記者会所属記者との懇談会を、我ら朝日新聞は英断を持って欠席しましたと高らかに伝える朝日新聞の記事。もうね、子供の喧嘩だよね、こうなると。しかも欠席の理由が、直前に騒ぎ出した日本学術会議の任命問題に対して不満だから、と。別にこの懇談会はその為に開催するわけでは無いでしょうし、その任命拒否をする前から予定されていたもの。確かこの懇談会はオフレコの会のはずだけれど、折角直接話を聞ける場所なんだから、堂々と出席して質問すれば良いのに。

新聞記者というのは、現場に足を運んで情報を集めて、それを整理して事実を伝えるのが仕事のはず。それなのに、現場に出ることを自ら拒否するという事は、自分の仕事を否定していることにもなるのでは。オフレコだからと言っても、そこで話されたことを元に取材をすれば、裏付けできる情報が集まるかもしれないし、そうなればそこから記事も書けるはず。しかも記事の最後には「首相側の対応が十分ではないと判断しました。」と書いているけれど、じゃぁ今後も対応が不十分だったら抗議するのか? そこを追求するのがジャーナリズムじゃないのか?

この決定を、朝日新聞のどこで決めたのか分からないけれど、結局は仕事としての使命感よりも、何かそれとは別のイデオロギーを理由に欠席しているだけで、それって仕事とは全く別物。それはこの会社が、「報道機関」と言いつつも、別の目的も持っていることを表しているわけで、言ってみれば「宣伝機関」と言われても仕方ないのでは。実際、「朝日新聞社はそう言う会社です」と言われたら、納得する人は決して少ないと思う。

ところで、自民党の石破茂がこんなコメントを出しているらしいけれど、相変わらず勘違いというか空気が読めないというか。私は、担当者が全員を一律承認しているのでは無く、そのレベルから承認・否認が付けられているんじゃ無いか思うんですが。その上で、首相が承認・否認の理由を聞いて確認して全体を任命する、というのが普通の手続きじゃ無いだろうか。幾ら菅総理といえども、100名以上の特に面識も無いだろう学者の業績とか知っているわけが無いと思うのですが。この人も朝日新聞も、何か自分がやっていることが正しい、自分達が世の中の支持を得ているみたいな、壮大な勘違いをしているようにしか思えないですよね。仮に、それが正しいのであれば、もっと賛同者や支持が得られるはずなんだろうけど、そうならない現実を観て判断出来ないのが悲しいところですよね。

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