今朝「めざまし土曜日」を見ていたら、東京大学のグループが、実際の新型コロナウイルスを使用して、マスクの種類毎の効果を検証したというニュースをやっており、おっと思って検索したら二日ほど前にメディアでも報じられている内容でした。
布マスク、不織布マスク、N95マスクの三種類を、1) 被感染者側が着用、する場合と、2) 感染者側が着用する場合に分け、50cmの距離を空けて対面した形で装置を設置し、感染者はクシャミをシミュレートして、被感染者は通常呼吸をシミュレートして、それぞれマスクの効果を検証したとのこと。大雑把には、N95マスク、不織布マスク、布マスクの順番で効果があるのですが、ちょっと以外だったのは、感染者がマスクを着用した場合、布マスクと不織布マスクの効果がほぼ同程度だったということ。勿論、装着具合も重要で、N95マスクと言えども隙間があるとその効果は下がることも確認されたとのこと。だから、マスクを過信すること無く、その他の対策(うがい、手洗い、3密維持)も重要という、まぁこれまで言われてきたことが改めて確認された印象です。
ここで思い出すのは「アベノマスク」と揶揄された、政府配布のマスク騒動。当時はマスク不足が深刻で価格も高騰していましたが、それを利用して転売騒ぎが社会問題にも。そこで、そのマスク供給不足の社会心理沈静化も兼ねて、急遽政府が全世帯にマスクを配布(それ以外にも、学校や医療機関にも別途配布)しましたが、それが最近の人には馴染みのない「布マスク」だったことや、一部野党・メディアの「反安倍行動」もあって、色々な騒動を引き起こしました。その中でも、「布マスクの効果は無い。そんなものを配布するな」という意見が一番多かったように思いますが、あの時も、本来マスクの効果はN95のような専門のものを除けば、装着することで感染を受けないようにするのでは無く、仮に自分が隠れ感染者で有った場合に他社に感染を広げない効果を期待していると説明されていたはず。と言うか、元々マスクを着用するのは、以前なら風邪を引いたときに、自分の咳やくしゃみでウイルスを回りに広げないようにするためだったはず。それが今回証明された様に思います。
本当なら、この結果を受けて、当時のメディア報道や国民の行動形態などを検証して、直移動用のことが有った場合には、どの様にその効果なり利用方法を承知させていくか、そう言う検証も必要だと思うんですよね。例えばメディアは布マスクの効果の低さを盛んに伝えていたけれど、それは使用目的が違うからで、どの様な場合にそれが寄り効果的に利用出来るか、と言う事を本来は伝えるべき。それが、読者なり視聴者にとって一番の利益になるわけですから、それを無視して別の目的で伝えることはメディアとしての活動目的から外れる行為と言っても良いくらい。同じ事は、当時布マスクを配布した側、それを批判した側も検証されるべきで、それによってどう伝えたらより公的に配布・利用出来たかという検証も出来るはず。それは、今後布マスクの場合だけで無く、同じような目的や理由で別の物を扱う場合にも有効なはずで、それは例えば国民全員に給付した事にも繋がる改善策になると思うんですよね。そう言う正のフィードバックみたいなものを、色々な事象で繰り返していくと、今後発生が予想される大きな災害時にも効果的だと思うんだけれど、日本人の悪いところは一過性のものとして忘れちゃうこと。「のど元過ぎれば」という事は、これからは許されないことをもうちょっと真剣に考える必要が有るでしょうね。
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