2020年10月3日

離島でワーケーション

 コロナ禍で打撃を受けている離島観光維持のために、ワーケーションを利用して宿泊施設やチャーター便などを整備するという記事。離島振興だけで無く、国土防衛の意味もあるので、その意図は良いと思うんですが、事ワーケーションとなると一番重要なのは「ネットワーク」なんですよね。その点でも、離島は不利な条件が多い場所。

本土に近い場所なら、海底ケーブル等有線通信も可能だろうけど、離島の場合は殆どは衛星通信だろうから、回線容量としてもスピードとしてもコスト的にも不利。それをどう充実させるかが課題だと思うなぁ。それって、勿論ワーケーション目的だけで無く、離島を情報断絶から守ることもあるし、例えばリモート学習とか通常時でのニーズも大きいだろうし。

あと、小豆島とか、離島の様子を見ていると、天候に左右されることが大きいわけで、特に飛行機が飛ばないと船便しか無い場合は、一週間に1回とか2回位しか移動手段が無い場合も。となると、下手すると二週間とか三週間くらい島の中に缶詰になる場合も想定されるわけで、ワーケーションがそのまま「準定住」みたいなモードになるかもしれない。そうなると、選択肢としては魅力的でも実際に利用するときの課題になりそう。

ちょっと前だと、リゾート地のホテルに行くと途端にネットワークが貧弱になり困ることもありましたが、最近では流石によほど古い施設とかで無い限りは、そんなに通信環境に関して困ることは無い。その昔、ホテル等が「Business Aware」を謳い文句に、コンベンション施設とかダウンタウンのホテルから段々と通信環境が整備されていったように、これからリゾート地やさらにこう言う離島などへも広がるんだろうけど、ホテル室内の設備改善で済む話でもないですからね。今は、経済を回すために先ずは人を動かすことが中心ですが、この流れは以前の様にインバウンドに依存するビジネスモデルを、国内消費が基盤になるビジネスモデルへ移行する一つの切っ掛けになるかもしれない。その為には、次のステップとして人移動の次には情報の移動に関しての手当が必要じゃ無いだろうか。

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