2020年10月12日

デメリット・メリット

 先週から関西大学のリーグ戦が始まり、この週末には関東学生リーグもスタート。関西は、まずは下位ディビジョンからのスタートですが、関東は1部TOP8からのスタートで、なかなか見逃せない試合でした。

残念ながらこのコロナ禍の影響のために、リーグ戦方式は全て今年だけの特別ルール。シーズン期間も短縮されていて、さらに試合数が増えると感染リスクも高まると言う苦渋の選択。もう一つ残念なのは、1部校などの試合を除いて、原則「無観客試合」で開催されるという事。学生スポーツの場合は、選手の家族や友人や、母校のOB/OG等独特の雰囲気の観戦・応援がある意味魅力的なんですが、それが今年は出来ないのは残念。ただ、運営側も手をこまねいているばかりで無く、今年は多くのというかほぼ全ての試合がインターネット中継されて、一部ライブではなく録画のものもありますが、露出度という意味ではこれまで以上にチャンスが生まれたのは、不幸中の幸いなのかも。

以前から、こう言う学生スポーツのインターネット中継を手がけている会社があったんですが、やはり収益性の面から放送できるのは一部有力校に絞られていました。多分今回は、そういう所も忘れて全面的に支援してくれているんでしょうね。ありがたいことです。昔は中継放送をするとなると、中継車とか調整室車が何台もスタジアムに到着して、太いケーブルがうねうねとフィールドを這い回っていましたが、インターネット中継ならば、多分トランクケースくらいの機材に、後は通信回線と電源確保が出来れば、それなりのレベルのものは可能ですしね。私も、昔から大学の放送研究会あたりとタイアップしたら、結構良いものが出来るんじゃ無いかと思っていましたが、実際筑波大学などはそう言う試みを初めているみたいだし。

昔は、通信回線の確保が大変で、だからライブ中継するにはわざわざNTTとかに会場に臨時回線を引いて貰う必要があったりしたはず。今では、4G/LTEでも何とかなりますが、5Gがちゃんと使えるようになったら、ハイビジョンレベル勿論、4Kのリアルタイム配信だって十分使えるでしょうね。残る課題は、撮影用のカメラでしょうか。録画配信なら、最近の高機能ハンディカメラで録画して後で編集すればいいから良いのですが、ライブとなるとカメラと基地局を繋がないといけない。Wi-Fi内蔵ハンディはありますが、施設内のWi-Fi使用は制限が多いし、多分到達距離の問題も生まれるでしょうしね。これも、5Gが使えれば、理想は施設内にローカル5Gネットワークを設置できれば、有線同様にリアルタイムか可能だと思うんですが、一般の5G回線利用でも、そんなに遅延はないかな。問題はコストですけれど。コロナ禍の中、悪い事は多いけれど、そこからまた新しいものが生まれる可能性もあるなぁと実感しました。

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