2020年10月28日

ANA決算発表

ANAHDが昨日発表した、2020年4-9月期(2021年3月第二四半期)連結決算は、1,884億円の損失と厳しい状況に。劣後ローンの借り入れや、経費削減に人員の外部出向など、手は尽くしている物の、何せ航空需要がなかなか戻らない状況では、直ぐに回復するのは難しそう。

そんな中で、ANAグループとして新しいビジネスモデルを発表し、その中でPeachに続く第二のLCCをAir Japanを活用して立ち上げるというのは、もしかしたら自分の来年の旅行に影響スルかもしれない発表。東南アジアやオセアニア方面向けの、中距離海岸路線向けの低コストエアラインを2022年度を目処に運航開始するとのこと。300席クラスのB787を2クラス運用するとの事ですが、JALのZIPAIRみたいな感じになるんでしょうか。比較的よく行っていた、Singaporeとか、Sydney線が置き換わるのかなぁな。Singapore等は、以前は3クラスだったのが、今はB787の2クラス運用になっているし、Sydneyも2クラスだしなぁ...

ANAにしてもJALにしても、取りあえずは国内線需用を中心に回していくしか無いわけで、幸いにもこれから年末年始の帰省シーズンになるから、一時的には盛り返すでしょうね。その後は、この冬の新型コロナウイルス次第だしなぁ。それを何とか乗り越えれば、春から夏は東京2020の需用が期待出来るから、国際線需用の復活も進むだろうし。良くも悪くも、来年の東京2020が国際線往来の一つのベンチマークになって、完全では無いものの、それなりにリスク管理出来るとなれば、日本以外の航空会社も運航を再開するだろうし。丁度、アメリカの911を境に搭乗ルールが変わったように、コロナ禍以降の新しいルールが出来てくるのでしょうね。それが、PCR検査証明書みたいなものなのか、例えばマスク着用義務と搭乗時の消毒作業みたいな物が入るのか、どうなるのか。

一度破綻を経験して、良くも悪くもスリムに健康体にされたJALが、この状況でも何とか持ちこたえていて、ANAが苦境に陥っているのは、ある意味皮肉な結果にも見えますが、誰も未来を見通すことは出来ない以上、それは仕方が無いこと。JALの時のように、一度破綻させるしか無いとか言う話が、まだ出てこないだけは良いのかもしれないけれど、ただANAは当分厳しい状況が続くだろうなぁ。個人的には、極々ささやかな応援ですが、今年飛びきれなかった分、来年は少しでも多く飛びたいとは思っていますが。給与削減とか、グループ外への出向、さらにはこれかも色々コスト削減で対策が取られて、ANAの中の人達は大変だと思うけれど、何とか耐えてまた来年は復活して欲しいですね。

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