2020年9月5日

メニューの内容

安倍総理の辞任に関係して、色々な話題がネットを飛び交わったんですが、その一つに「実は潰瘍性大腸炎は仮病で、その証拠に6/7/8月と脂っこいものを食べている」という話が。誰かが作った会食のリストから、肉ばかり食べていると批判が吹きだしたんですが、そのリスト自体が6年前の動向を元に作られた「フェイク」であることが直ぐに特定されます。その顛末と詳細は、いつものように「以下略ちゃん」がまとめているので、その内容に関しては記事を見て貰うとして、個人的に気になったのはそこに記載されていたレストランの内容。10件のレストランが記載されているのですが、潰瘍性大腸炎の病気を強調するためでしょうか、8件のレストランに「脂っこい食事のマーク」が付けられています。で、天の邪鬼な私は、そこを調べてみることに(笑)。なお、実際の訪問先は時事通信の首相動静のページから確認。(8月分はフェイクで、かつこの3日間に会食の記録はないので割愛)
  • 6月19日: 熟成肉ステーキ (アンダース東京)
    ザ タヴァン グリル&ラウンジ」: ディナーメニューを見てみると、熟成肉がメインであるけれど、シーフードもあるし、メインのコースでも肉とシーフードの選択が可能。だから、熟成肉を食べた、という確証は無し。あと、熟成肉だと自然な甘みが肉に付くから、普通はそんなにくどいソースはかけないと思うけれど。私も、ソースは断るか別添えにして貰って、そのままで食べます。
  • 6月20日: キャピトル東急
    ORIGAMI」: ホテル内のオールデイダイニングなので、和洋中と何でもあり。秘書官と一緒の食事だし、その後にAbema TVの出演があるので滞在時間は1時間一寸。だから、そんなにヘビーな物を食べたとは一寸思えない。
  • 6月22日: 日本料理 (パレスホテル東京)
    和田倉」: 一般的な会席料理のお店。しゃぶしゃぶ、すき焼きもあり
  • 6月24日: 日本料理 (料亭 たい家)
    たい家」: 明石・淡路を中心に、天然鯛を使用した料理が自慢。黒毛和牛のメニューもあり
  • 7月21日: フランス料理 (シェ松尾 松濤レストラン)
    シェ松尾 松濤レストラン」: フレンチだけれど、どれもこれも濃厚な料理というわけでは無いしなぁ...
  • 7月22日: ステーキ (銀座ひらやま)
    銀座ひらやま」: ここなら、やっぱりステーキかな(笑)。
  • 7月30日: ステーキ (パレスホテル東京)
    和田倉」: リストでは「ステーキ」と書かれているんですが、首相動静では「和田倉」で会食となっているんですよね
ざっと斜め見してみても、胃腸に悪そうなギトギトのステーキ何て言うところは無いし、「ステーキのお店」と言っても、殆どのお店はシーフードは置いてあるだろう。それに、総理の利用となればメニュー構成だって柔軟に対応するでしょう。だから、そんなに脂っこい物ばかり食べたかどうかは分からないし、逆に幾ら潰瘍性大腸炎と言えども、寛解時期なら普通に食事は出来るわけですしね。まぁ、それこそホルモン焼き屋をハシゴしてたりしたら、その時は「怪しい」と思うかもしれないけれど、普通に考えたって分かりそうな話だと思うのだけれど。それに、ホテル内のステーキハウスなら、館内の田のレストランから食材を融通出来るから、結構シーフードも充実しているもの。そう言う意味でも、短絡的に「ステーキ」と考えない方が良いと思うけどなぁ。

いずれにしても、自分にとって都合の良い情報だと直ぐに飛びつくというのは、情報リテラシーの基本中の基本が欠けている証拠。情報を生業としている、メディア関係者がそう言うことをして居たら、その人の発言や記事も、かなり慎重に接しないと、飛んだガセネタだったりするかもしれません。いゃ、すでにそう言うものばかりか(笑)。

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