先週話題になった話の一つに、京都精華大学の白井聡専任講師の話があります。安倍総理の辞任発表を受けて、アーティストの松任谷由実氏が自信のラジオ番組で「切ない」という話をしたところ、白井氏が自信のFacebookで罵声とも取れるような発言をしたこと。直ぐに問題となり、本人はその発言を謝罪し、大学からも厳重注意をしたという発表があったけれど、その謝罪文がまた問題になり再炎上することに。その経緯が、この週末に複数の情報番組やワイドショー等で取り上げられていたんですが、ちょっと疑問な事が。
自分が見た番組では、どの番組も「京都の大学の先生が、松任谷由実氏に、つい酷い発言をして謝罪をする羽目になった」みたいな取り上げ方をしているんですよね。中には「SNSに慣れていないので、つい感情が高ぶって書き込んでしまう」みたいな事を解説している番組も。要するに、余り世間のことを知らない大学の先生が、つい怒りにまかせて行きすぎた発言をたまたましてしまい、それが非難されている、みたいな捉え方をしている内容が殆ど。別の言い方をすると、理由はどうあれ「つい魔が差してしまった」みたいな解説をしていることが気になります。
この白井聡氏という方は結構その界隈では有名な人で、今回の件が発生する数日前には、安倍総理退陣発表を受けてこんな連載記事を公開しているんですが、最初の段落から頭がクラクラしてしまいました。それ以前にも、色々な発言をしていたり、後彼が有名になったことの一つに、数年前の選挙で安倍総理が最終日に秋葉原での演説をして居たときに、反対グループの中で大声を上げているところの写真が新聞に掲載された事も。まぁそれが、自身の政治学者としてのフィールドワークとも言えないことは無いんだろうけど、余りに稚拙な方法というか考え方というか。リベラルとか左派とか言われる、経済学者、社会学者、政治学者の人も沢山いると思うんですが、どうも皆さん学者生活をして居るよりは政治活動にいそしんでいるようにしか見えない。
SNSの時代、そう言う人達の過去の活動なり発言は、かなり簡単に確認出来ます。実は、彼らは活動の成果として、SNS等で情報配信をして居る傾向が強く、それによって支持される人達を繋ぎ止めている半面、どんどん先鋭化していく様子に嫌気を感じて遠ざかる人達も。今回の白井氏も、そう言う人達の中の一人で、以前から過激な発言もあったし、現政権への否定的な発言も。そう言う状況を理解して今回の松任谷由実氏への発言を見てみると、実はたまたま魔が差したというわけではなく、本当に腹に据えかねて爆発してしまったのかなと言う印象を受けます。彼の謝罪の中で「荒井由実時代の音楽はかなり好きです。」という釈明があるんですが、多分それは事実なんじゃ無いだろうか。で、「かわいさ余って憎さ百倍」じゃないけれど、つい押さえていたものがいつものように爆発してしまったのではないかと。私の勝手な解釈も含まれているけれど、週末のテレビで取り上げられていたような「世間知らずの大学の先生がたまたま失敗した」みたいな話では無いという掘り下げは、メディアとしてはやるべきじゃ無いのかと思いますね。タブーなのか、何か理由があるのか分からないけれど、何か問題を矮小化させている、上っ面だけ取り上げてアリバイ作りをしているような印象をうけた週末でした。
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