2020年9月1日

リーダーに向かない人

自民党の総裁選挙は、菅、岸田、石破の三氏での選挙が濃厚になってきましたが、どうも結果も見え始めてきている様子。何故か一般党員の得票が大きく期待出来る石破氏は、選抜方法で一般党員票も含めるべきと主張して居るけれど、さてどうなることやら。安倍総理が前回総裁に再選出されたときには、党員票は石破、議員票は安倍、で敗れたわけですからね。

さて、一般期的な人気投票では何故か毎回「次に総理になって欲しい人第一位」をダントツで獲得するけれど、何故か党内では人気の無い石破茂氏。個人的には、多分悪い人じゃ無いんだろうけど、受ける印象が悪いよねと思ってしまいます。色々その理由はあるんだけれど、一番イライラするのがこの人の話の仕方。「A→B」みたいな単純な話をする場合でも、スタートした時から、「まずは」とか「その前に」とか、関係無い話題からスタートして、その後散々回り道をするような説明をした後で、最後の結論に至っては「やってみなきゃ分からない」とか「まずは相手の気持ちを確認すること」とか、結局は何ら結論は言わずに話がはぐらかされて終わりみたいな不完全年少な気持ちが残ることが多いんですよね。好意的に考えれば、相手が誤解を招かないように丁寧に説明しようとしているのかもしれない。でもね、仕事でのプレゼンがそうなんだけれど、何十枚も詳細な資料やチャートを準備しても、相手は理解してくれないわけですよ。一番説得力のあるのは、簡潔に説明した「1枚のチャート」だったりします。そう言うものを作るのは、凄く大変なんだけれど、やはり相手に話をする、相手を説得する場合には、小難しい難解な話をしては駄目だと思う。

もう一つ感じるのは、この人の印象がいつも苦虫を噛み潰したような印象しか無い事なんですよね。しかも、話に熱心になればなるほど、ちょっと下から相手を舐めるような感じで見るようになる印象があって、それも何となくイメージを悪くしている感じがします。趣味の鉄道の話とかしているときには、ニコニコと笑顔の時もあって、決して表情としては悪くは無いのだけれど、どうもそう言う印象が無いんですよね。体育会的な、「真剣なときには歯を見せるな」という信条を持っているのかどうかは不明なんだけれど、もう少し「話し方」と共に「表情」にも注意しないと、どうもマイナスの印象しか生まないと思うのですが。勿論、それなりにアドバイスする人もいるだろうし、ご本人も努力はされているんだろうけど、長年無意識に続いている物だとすると、直ぐには直らないだろうし、ご本人的には「これが自分流」と割り切っているのかもしれない。

例えば組織体を考えたときに、中堅幹部とかベテランのグループリーダーみたいな存在だったら、こういう「一寸しつこい人」も必要かもしれない。ただ、組織のトップだったりリーダーだったりという立場で、こう言う粘着質の印象を受けるような人が立ったら、それに従う一人としては嫌だなぁ。安倍さんを含めて歴代のリーダーがそうだったとは言わないけれど、リーダーとして求められる資質の一つは、スパッと短い言葉で必要最小限の指示を出せる人だと思うんですよね。で、実際の行動なり作業は、権限委譲した下部組織体に任せるというか信頼して作業させる。石破氏を見ていて何となく思い浮かぶのが、田中角栄元総理。まぁ、何となく風貌が似ているからと言うと失礼かもしれないけれど、個人的にふと思い浮かぶんですが、でも最大の違いは、田中氏は良くも悪くも「人たらし」的な所があったけれど、石破氏はそういう部分が感じられない。笑顔の印象が少ないのも、そんなところが理由なんだろうか。まぁ、其れ以前に「危機に際して、後ろから味方を撃つ」とか言われていることを払拭しないと駄目でしょうけどね。

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