2020年8月5日

ダイエットNHK

NHKが肥大化の批判を受けて、AM放送とBS(衛星放送)のチャンネル数を削減する方針を、時期経営計画案に盛り込むというニュース。記事にも書かれていますが、現在NHKが使用している放送波は、

  • ラジオ
    • NHK第1放送(AM) - 報道等総合放送(24時間放送)
    • NHK第2放送(AM) - 教育放送中心(19時間放送)
    • NHK-FM放送 - 教育放送多め(24時間)
  • テレビ
    • NHK総合(地デジ) - (24時間)
    • NHK教育(Eテレ/地デジ) - (19時間)
    • NHK BS1 - (24時間)
    • NHK BS プレミアム - (24時間)
    • NHK BS4K (18時間)
    • NHK BS8K (12時間10分)
ラジオ3波、地上波(地デジ)2波、衛星放送(BS)4波の会わせ9波。これ以外にも、海外向けの国際放送やネット配信もあるし、ざっくりとした印象では民放の2~3倍位の感覚。

合理化案は、

  1. AM放送2波を1波に統合。ただし、利用者への影響を考えて実施時期は限定しない
  2. BS1とBSプレミアムを統合し(4波→3波)、さらにそこにBS4Kも集約することも検討(3波→2波)
ということで、個人的には余り大きな変更のようには感じられません。AM波の統合に関して、民放もFM化するなど改革を進めているけれど、既存の放送設備の老朽化とともに自然消滅みたいな形でも良いと思う。ただ、災害時などを想定すると、簡単な設備でも受信できるAM波に対して、それ以外の受診には少し複雑な設備やデジタルの複合化が必要になるので、AM波に関しては逆にそのまま残しても良いのかなと思います。逆に、地デジの統合を考えた方が良いのでは。Eテレが、昔のように教育機関とか、幼児向け放送でニーズが有ることは聞いているけれど、今ではネット配信で代用可能だと思うし、フレキシビリティを考えたら、単純な送り出ししか出来ない放送よりはネット配信の方が良いんじゃ無いかと思うし。BSに関しても、4Kとか8Kとか技術開発用のチャンネルは分離して、民放も含めて旧友チャンネルみたいにして、BS放送もNHKも1波で良いと思う。

この改革案では、海外配信とかネット配信関しては言及されていないけれど、そちらはどうするんだろうか。ネット配信は最近始めたばかりだから、直ぐにというわけにはいかないだろうけど、海外配信に関しては別会社にしても良いんじゃ無いだろうか。NHKだけでなく、民放の人気コンテンツも含めて配信するようなチャンネル。

それよりも、年間7000億円位の利益(受信料とコンテンツからの利益)があり、繰越金も3000億円近くある(※新放送センター建設積み立て資金が1700億円位で、財政安定化のための繰越金が800~1000億円位)のはどうだろう。いゃ、これが民間企業ならそれらは企業努力で自由だと思うんですが、NHKの場合はほぼ受信料なわけだし。仮に、10年後に新設するから毎年200億円ずつ積み立てる、ということで増えていくなら分かるんですが。昔は、民放キー局の全国ネットも充実しておらず、全国一律の放送が出来るのはNHKだけで、だからこそ「受信料」という公平な負担で放送を維持してきたことは理解出来ます。でも、もうそう言う時代では無いだろうと思うし、そう言う意味でもっと踏み込んだ改革が必要では無いかと思いますね。

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