立憲民主党の辻元清美議員が、「23年振りに自民党本部の二階幹事長を訪ねた」という記事が結構ネットで騒がれていました。辻元議員と言えば、「ソーリ、ソーリ」の迷言を始め、与党を追及する野党のシンボル的議員の一人。私は、正直好感を持っていないけれど、時々見る与党関係者の記事などでは、結構優秀な議員みたいな事も言われていて、まぁ「野党議員」という立場で演じなければいけない部分有るのかなという気もします。
で、その23年振りの訪問目的は、地元の旅行業関係者を、全国旅行業協会会長でもある自民党の二階俊博幹事長に紹介することだったらしい。辻元氏も、立憲民主党の幹事長代行だから、同じ役職といういみでは馴染みもあったんだろうし、良くも悪くも「清濁併せ飲む」みたいな二階氏だからということもあるんでしょうね。ただ、野党として「感染拡大の引き金だ」と大合唱で「Go To トラベルキャンペーン」を批判している時に、地元の観光関係者を敵とも言える自民党幹事長に引き合わせるというのは、まず身内から批判が出ないのだろうか。まぁ、地元が困ればあえて敵にも頭を下げてお願いすることが出来るから、地元で強い議員の一人なんでしょうね。
Go toトラベルキャンペーンと、お盆の帰省による感染拡大が心配されているけれど、地元から移動することにどちらも違いは無いけれど、その先の状況が大きく違いますよね。Go toは、滞在先で家族とか少数のグループで独立して過ごすことが出来るし、その宿泊先も対策を取っているから、感染リスクはかなり低いと言って良い。一方でお盆の帰省では、滞在先は大体が実家とか親族の一般家庭だろうから、感染対策という意味では不十分なところが多いでしょう。しかも、そこで出会う相手が、高齢で感染のリスクが多い祖父母とか高齢者となると、やはりリスクは高くなる一方。例えば、自宅では無くホテルに宿泊して、お墓参りとか会食だけするとか、かなり味気ない「里帰り」になるけれど、そう言う工夫があれば良いけれど、いつもと同じ「お盆の帰省」は今の所はやめておいた方が良いでしょうね。
多くの業種が、感染への対策から自粛したり営業短縮をしているなか、でも経済活動も動かさないとコロナでは死亡しなくても、経済的理由から立ち行かなくなってしまうかも。その解決策としては、やはり人が動くことが一番波及効果が大きいんですよね。でも、人が動くと感染拡大のリスクも増える。いかに、対策しながらいつもの生活を取り戻すか、その試行錯誤が今まっただ中な事は確か。Go toでは東京都は除外されているけれど、以前と同じだけの人の移動は無理でも、その半分でも以前のような行動様式を取り戻して、色々な場所の消費を刺激して欲しいというのが、社会の多くでの切実な声でしょうね。そう言う意味で、今回の彼女の行動には好感を持つものの、それをもっと大きな流れで実行すれば、まずは国民や社会のためになるし、それによって今は消去法で「自公民」という選択肢か無いところに、新たな選択肢が生まれる機会も生まれるわけです。野党も今の社会状況に関して責任があると言う事を自覚して、相手の悪いところ競争をするのではなく、相手よりも良い事を一つでも多く実現することをまずは実行してほしい。
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