2020年8月3日

「アベノマスク」は揶揄

1日に、安倍総理がそれまでの政府配布の布(ガーゼ)マスクではなく、別の布マスクを着用したと、共同通信社が大々的にニュースを配信。その1行目で、
安倍晋三首相は1日、「アベノマスク」とやゆされる政府配布の小さい布マスクと...
と書いているけれど、メディアはわざわざ「揶揄されている言葉を、見出しや本文の最初に使うんだ」と呆れてしまいます。それって、虐め問題とか差別に繋がる行為じゃないのか? 相手の行動や行為が気に食わない事は分かっているけれど、そんな感情を含めた記事って客観的な事実報道と言えるのか?

言い訳としては、「いゃ、今言い出した話では無く、配布当時から言われていることで、社会的に共通認識された言葉」みたいな事を言うかもしれない。でも、それって首相自らが言い出した言葉でも無く、何となくネットあたりで生まれた言葉にメディアが飛びついて使いだしたものなんだから、メディア自身の責任だしメディア自身の目的や意図でずっと多用しているだけに過ぎない。 「揶揄」の意味を調べると、「(相手を)からかって面白可笑しく扱う事、相手を馬鹿にしてからかうこと」などの説明が。さらに「からかう」を調べると、「冗談や悪戯をして、相手を困らせたり、怒らせたりして楽しむ事。人をなぶり弄ぶ。じらして困らせる。」などの意味があり、まぁまとめると「相手を馬鹿にしている」と言えるのでは。

メディアが政治を批判する事は必要だと思うし、それも仕事の一つだと思うけれど、「記事」というメディアに取っては世の中に発売する「自社製品」の中に、相手を馬鹿にする意図があるものって、それはその企業の目的としてあるいは方針として、納得出来る正しい方向性なんだろうか。今回の記事だって、「安倍晋三首相は1日、「アベノマスク」とも呼ばれる政府配布の小さい布マスクと...」と言えば、客観性も公共性も担保された表現になると思うのだけれど。あと、もう一つ言えば「小さな布マスク」と書いてあるけれど、この布マスクのサイズは「縦9.5cm×横13.5cm」で、これはこちらの会社のガーゼマスクのサイズ一覧を見ると、大人用の一般的なサイズ。これより大きいサイズは「大きめのマスク」の「縦11.0cm×横15cm」のもの一種類だけ。今回の様に、一気に大量に製造することを考えると、一番中心となるサイズが適しているだろうから、そう言う意味でもこの布マスクのサイズは「9.5cm×13.5cm」以外では有り得なかったのかもしれない。

以前も書いているけれど、今の形状のマスクは花粉症対策のためにどんどんサイズが縦長になって、この布マスクのように以前は鼻と口元まで覆えば良かったものが、花粉などの侵入防止のために、鼻から顎の下まで覆うようになってきたもの。勿論、その方が防止効果は高いのだろうけど、この布マスクの目的は「自分がクシャミとかして飛沫を拡散させず、又可能な限り周りからの飛沫を吸収しない」事なんだから、鼻と口元が覆われれば必要最低限の機能は担保されているはず。本来のメディアは、そう言う自用法とか、より効果的な使用方法、さらには洗濯の仕方とか、そう言う情報を伝えるべきなのに、何でもかんでも「安倍憎し」のバイアスがかかるから、結局は落書きみたいな内容のものが、堂々と「記事」として全国に配信されてしまう。野党が、その自浄努力の無さに支持を失っているように、メデイアも本来の使命というか目的を忘れて、どんどん先鋭化している。そのうち「メディア」という言葉は、単なる「ネットのまとめサイト」みたいな意味になるんじゃ無いだろうか。その兆候の一つが、今回の様な記事に出ている気がする。

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