2020年7月19日

テイクアウトの勝ち組

日本マクドナルドが、この新型コロナウイルス下でも好調な理由を説明した記事。元々マクドナルドは、店内飲食とテイクアウトが併用されている店舗で、そう言う意味では今回の新型コロナウイルスにより、仕方なくあるいは急遽テイクアウトにシフトした多くの店舗よりは恵まれていたことは確か。それでも、4月5月の客数は-20%ととなり、それなりに売上げへの影響も大きいはずが、客単価では+30~+40%という大幅な伸びを記録して、結果的に売上げも4月は+6.5%、5月は+15.2%と好調な結果に。

少し前に、宅配ピザやUber Eatsのような宅配ビジネスが急増していることは伝えられていましたが、マクドナルドの場合はテイクアウト需用の増加とともに、客単価の低い店内利用者が無くなったことが、客単価の増加と売上増加に繋がっているという、まさに「効率化」による売上げアップという流れが見事に表されている。私はそんなに利用する方ではないし、利用するにしてもお昼に簡単に済ませるときにちょっと寄って何かのセットを買うくらい。だから、殆どの場合結構空いている時間帯の店舗しか知りません。でも、確かに午後の学校終了時間帯になれば、学生がコーヒー1杯で粘ることはあるだろうなぁ。夜の残業というのは一寸よく分からないけれど、でも電源とWi-Fiが使えればそれも有りそうな話。そう言えば、最近のマクドナルドのTV-CMでは、サラリーマンが夕食をマクドナルドで食べるシリーズを放送していますが、ああいう人が増えているんだろうか。夜間利用の場合は、多少は客単価も上がるだろうけど、コーヒー一杯のお客さんが事実上消えて、まとめ買いなども含めた購入者が増加すれば、こう言う傾向が出るのは確かですよね。

テーブルや座席間隔を開けたり、提供方法を変更したり工夫しながら、お店側も店内飲食サービスを進めているけれど、やはり以前と比べて客単価が戻ったとしても席数と回転率が戻らないと、以前の売上げにはなかなか届かない。かといって、テイクアウトにシフトするにしても、その分色々オーバーヘッドが大きくなることもあり、減った分を補完するのはなかなか大変。新型コロナウイルスの収束する状況が見えないので、それも考えて新しいサービスや新しい提供形態も今のうちから考えないといけないけれど、中々そこまでの余裕のあるお店は無いでしょうね。気になるのは、この記事ではマクドナルドを取り上げているけれど、同業他社にしても同じ状況だったわけで、そちらはどうなんだろうかという事。

同じハンバーガーなら、例えばモスバーガーなんかどうだろうか。ここは、余りコーヒー一杯で粘るという印象はないので、ビジネス的には厳しそう。同様に、テイクアウトもしている食事系、例えば手丼の「天や」とか牛丼の「吉野家」なんかも店内飲食がそれなりの量占めていただろうから、テイクアウトをしていたとは言え状況は厳しそう。同じテイクアウトをビジネスの一つに据えていても、やはり差は生まれてきますよね。そう言う意味で、日頃からビジネスモデルを考えて多様化して行くことは大切だけれど、それがどの様に効果を出してくれるかは実際にその場面になってみないと分からない。低空アウトを以前からしていて、それが役立つお店、あまり効果が無いお店があり、止むにやまれずテイクアウトを始めて、やはり駄目だったお店、案外上手くビジネスの柱に成長したお店がある。それがビジネスの不思議であり醍醐味でもあるんだろうけど、改めてビジネスの難しさを感じる記事です。

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