2020年7月28日

ワーケーション

昨日のTLで、「菅官房長官が『ワーケーション』普及で観光促進を」という記事が流れていて、賛否いろいろな意見が流れているんですが、NTTデータとJALのこう言う検証結果を受けての話なんでしょうね。私も、10年以上の「e-workのプロ(笑)」として最近感じるんですが、自宅にこもって仕事をするだけでは無く、リモートオフィスとか少し前の言い方だと「ノマド」式で移動しながら、必要な仕事なり業務を進めることが、特に精神的な部分に対して有効且つ効率アップに繋がると思います。

実際自分でe-work(リモートワーク/在宅勤務)を始めた当初、それまであった色々な「縛り」がなくなることは非常に嬉しくて、それが大きなモチベーションになったことは事実。ただし、その興奮も暫くすると新しい「日常」になるわけで、そうなるとそれまで新鮮な刺激だったものが、どんどんその効果を失って行くんですよね。で、「自宅」という、同一の場所に24時間結果的に縛られることになるわけで、それが今度は苦痛になっていきます。そこで自分としては効果的だったのは、朝・昼・晩と外に出ること。例えば、朝は散歩に少し自宅回りを歩く、お昼は毎日では無いけれど、外に出て食事をする(コスト的には自宅で食べる方が有利なんですが)、夜というか夕方には夕食の材料の買い出しに出る、みたいな感じで、メリハリというか気分転換できるようにして、やっと少し持ち直してきました。この時感じたのが、実は「出勤・出社・会社生活」というものが、結構一日の変化になり気持ちの切替にもなっていたし、且つ物理的な移動をするので、それなりに健康にも有利だったと言う事。

勿論、毎日毎日会社に通うことも、慣れてしまうと「平凡な日常」になって飽きてくるんですが、そう言う意味では100%のリモートワークよりは、50%とか70%とか、リモートワークと会社での仕事を上手い具合に自分に合った塩梅で組み合わせるのが、一番効果的効率的じゃ無いかと思います。自分の場合は、毎週一回金曜日の新幹線通勤というのが、結構気分転換になったし、それなりに効果的だったんですが、なんせドアツードアで片道2時間半から3時間掛かる「通勤」が大変。金曜日は、朝の5時に起床して、7時前のバスで駅に向かい、新幹線、在来線と乗り継いで会社に到着するのが9時20分頃。帰りは、会社を夕方6時過ぎに出て、在来線、新幹線、バスと乗り継いで、自宅に到着するのは夜の9時半頃。季候の良いときにはまだしも、悪天候の時とか寒いとき等は本当に大変(暑いときは、途中で一杯の楽しみがあるからまだ我慢できる-笑)。週に一回の「気分転換」が結構大きなイベントだったので、それ以外は自宅勤務でしたが、今にして思うとその自宅勤務の4日間のうち、1~2日位は近くにリモートオフィスでもあって、そこに出かけて仕事をするような事をやっても良かったかなと感じることも。以前、自宅の電気工事があり停電するため、その工事の間だけ近くのスターバックスへ行って仕事を2時間ほどやったことがありますが、あれはあれで気分転換にはなりますよね。毎日とか何時間も居座りたいとは思わないけれど、ちょっとした気分転換にはああいうのも有りかなと。

最近、とある番組で、遠距離通勤の人の特集をやっていて、毎日新幹線や長距離バスを利用して都内に通勤して居る人を見ましたが、正直自分の場合はそれらよりも楽なルートだけれど、それでも毎日は無理。でも、自分も含めて、何時間も掛けて通勤するような場合って、自宅=ワーケーション見たいなものだなと一寸思います。実は、三島とか熱海辺りから新幹線通勤で都内に通っている人は結構いるみたいなんですが、それなどは土地柄から「ワーケーション」そのものですよね。リモートオフィスとかシェアオフィスがどんどん普及していますが、複数の会社で一つのリモートオフィスをレンタルして、月・水はA社、火・木はB社、金はC社みたいで、リモートオフィスをシェアして使うのも有りかなと最近思っています。複数の拠点を持つのはコスト的に不利になりますが、それを複数の会社で共有することで、コストも分散できるんじゃないかと。今は、リモートに移行して都内などのオフィスがどんどん解約されていますが、逆にそれでレンタルコストも下がるから、小規模の分散共有オフィスを作っても、そんなにコストアップしないのでは。それで、社員が気分転換も出来、さらにはセキュリティとかリソースも有効に活用できる、新しい組織体みたいなものが生まれてくる気がする。

2 件のコメント:

  1. 長年、リモワされてたんですね。すごいです。
    私は教育という究極の現場職なのに、今年の4月からいきなりのオンライン授業開始で、本当に驚き、また、苦闘しましたが、zoomのおかげでかなりリアル授業に近付けられたと思います。いわゆる通信教育や放送大学チックにやっても良かったのですが、それでは私も学生さんも物足りない。新しい時代を体感しました。本当にすごい時代になったものです。

    https://www.aviationwire.jp/archives/207548 の記事は面白いですね。沖縄の美しい海を見られる部屋にステイしての仕事なんて癒やされますね。実は私もこの機会を利用して、日本中のホテルの素敵な部屋から授業しております。沖縄は後期に予定していますが、とりあえず京阪神&東京横浜仙台と移動して、ワーケーションしておりました。久しぶりの横浜、気に入りました!

    まもなく夏休みに入りますが、8月はステイケーションを楽しみます。ワーケーションではやはりかなりの労力を取られて、ホテルステイの楽しみが半減しますので。もらったお給料がふっとんで行きますが、経済復興に少しでもお役に立とうと(笑)。

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    1. 今回コロナが残した数少ない良い事は、遠隔授業やテレビ会議なども含めた、リモートワークを日本に定着させたことでしょうね。企業にとっても、固定費削減のコストメリットがあるので、新しいビジネススタイルが生まれてくると思います。

      luluさんは、あちこちいらしているんですね。最近のホテルのネットワーク環境も良くなってきているので、ホテルで仕事をするのも楽になりました。インバウンド減少対策として、カラオケルームのようにホテルもリモートワーク/シェアオフィス的な方向にも今後はビジネスを伸ばすのかも。横浜駅前も、西口の駅ビルが完成し、地下街の整備も進んだので、かなり綺麗になりました。早く賑やかさが戻って欲しいのですが。まだまだ行動には制限が多い状態ですが、良い夏休みをお過ごし下さい。

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