2020年7月18日

新幹線で陽性者

新型コロナウイルス関連で、「Go Toトラベルキャンペーン」が直前で東京都が除外されたり、なかなか思うとおりに行かない状況が続きます。そこに、JR東海の東海道新幹線の社内販売員の女性が、新型コロナウイルスで陽性反応が出たと言うニュースにビックリ。

新幹線車内は、結構しっかり換気しているし、最近の様子は分からないけれど、EX予約のシートマップなどを見る範囲では、まだそんなに混雑しているわけではないので、それでも感染するんだとビックリしましたが、JR東海が発表した資料によれば、車内で感染したのではなく、其れ以前に研修などの場での感染が疑われる様子。7月12日には、のぞみ号の新大阪-東京1往復の車内で販売をしたらしいけれど、マスク着用で濃厚接触者は無しと言う事ですから、取りあえず乗客への感染は無いと思っていいのかな。いずれにしても、自分もよく使う新幹線での話だけに、最初はビックリしました。

「Go Toトラベルキャンペーン」では、移動する事自体に危険性は少なく、旅先などで三密状態で宴会をしたり集まったりする事がリスクを生むと言う説明を、分科会の尾身先生などされています。あくまで個人的感覚で言えば、新幹線もそうだし、都内の在来線利用にしても、よほど咳やくしゃみを連発しているような人はこれまで見たこと無いし、そう言う場合はそっと場所を移動するか、電車を乗り換えるなどすればかなりリスクは低減できるんじゃないかと。後は、夜の接待とかカラオケとか、要するに飛沫が飛んできたり飛沫が充満するような環境に長時間滞在することを避ければ、「安全」とは癒えないけれど、かなり「管理出来るリスク」になると言えると思います。

そんな中、東洋経済のサイトに興味深い記事が。日本と欧米での新型コロナウイルス感染パターンの違いを、幾つかの要因を想定して解説している記事ですが、個人的には腑に落ちる内容。その中でも一番の肝は、5ページ目の、新型コロナウイルスでの最大死亡者数(予測)は3,800人(10万人あたり3人程度)に対して、自殺者数は約2万人(10万人あたり16人)という部分。過去経済が悪化した時には、自殺者が3万人(10万人あたり24人)を超えたこともあり、つまり今回のキャンペーンを実施しなかった場合、新型コロナウイルスの想定死者数2人/10万人は救えるかもしれないが、経済的理由などでの自殺者の増加分8人/10万人は救えないかもしれないという話になってしまう。勿論、まだ不明な事も多いのでこんな単純な足し算引き算で決まるわけではないけれど、でも今の日本の状況を鑑みると、新型コロナウイルス優先よりは、経済対策優先にしないと、社会的不利益の度合いは大きと言う事は間違いなさそう。そう言う意味では、今回の「Go Toトラベルキャンペーン」は良いアイデアだし、タイミング的には今しかないと思うけれど、もう少し分かりやすく混乱の少ない方法での提供が出来なかったかという気はしますね。もっとも、メディアやマスコミが先走りして、未発表の状態でも先行して色々アナウンスしたので、実は誤解されている部分も多いと思うのだけれど。そう言う意味で、マスコミの責任も大きいと思うのだけれど。

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