2020年7月23日

マイナス×マイナス=もっと大きなマイナス

「世間が新型コロナウイルスや経済再生にてんやわんやの中、自分達は透明一つ決められずにいるくせに」と言ったら、総統の皮肉・嫌みに聞こえるだろうか(笑)。まぁ、政党としてそれ自身を表し社会に主張する「党名」というのは、大きくて重要な要素の一つであることは認めるけれど、その名前が意味や重みを持つのは、やはりそれまでの実績や行動の内容・結果であって、何処かの党みたいに「NHK何たら」とか「れいわ何たら」とか、その時々のキーワードを拾い上げて、話題性だけで党勢を広げようというのとそんなに変わらない気がする。

大体、互いに現在の政党を解党して、新党として合流すると言っているのに、そこに付ける名前は一方の政党の以前の名前だし、略称に至っては分裂する前の自分達の政党名という、何か罰ゲームでもやっているのかという雰囲気。社会保障だとか、外交だとか、安全保障とか、大きな部分での摺り合わせに時間が掛かるというならまだしも、そういう部分は後でもいいから、先ずは「政党名」を決めようなんていうのは、議員数で優る立憲民主党が、資金的に潤沢な国民民主党を飲み込むつもり満々という表れ。しかも、交渉担当者同士は「大筋合意」を言いつつも、国民民主党の玉木代表はまだ否定的な話をしているわけで、これ、少なくとも国民民主党が合流するときに、分裂して合流しない議員も出てくるんじゃ無いのか。大体、立憲民主党を離党して国民民主党に合流した、山根志緖里議員はどうするんだろうか。色々あって離党したり除籍された無所属議員のあの人とかあの人とかあの人は、ルール上合流出来るようになって嬉しいのだろうけど、「元の木阿弥」に不満な人も多いんじゃ無いだろうか。(しらんけど)

立憲民主党は、一方で社民党との合流(というか、吸収?)も進めているわけで、こちらはもう党勢が風前の灯火以下の社民党にとっては最後の手段。でも、その話を進めた前党首の又一征治党首の後の、福島瑞穂党首はその合流に否定的で今の所保留状態の様子。民主党政権に参画したのは良かったけれど、自ら当時の与党政策に反発したりして、結果的に離党者の続出や党勢の衰退を招いて、自ら引責辞任したのが7年前。そこから、吉田氏、又一氏と党勢復活出来ずに、また福島氏にお鉢が回ってきたけれど、ゴタゴタは収まらず、又失速しそうな雰囲気。立憲民主党としても、下手に合流して問題を抱え込むよりは、このまま政党要件を失って、「野党」の括りから消えて貰った方が、それ以外の野党統一戦線とか組みやすいと思っているんじゃ無いかという気もする。まぁ、その問題なのは、福島瑞穂氏一人なんだろうけど。

閑話休題。立憲民主党が欲しいのは国民民主党の資金だし、国民民主党が欲しいのは立憲民主党の後ろ盾(看板、票)な訳で、そう言う意味では互いに補完関係にあることは確かなんですが、正直国民民主党の分が悪いのも事実。只、この合流に失敗すると、立憲民主党としても活動資金に問題が出るわけで、往々にしてそう言う場合には政治資金規正法の問題が発覚したりするんですよね。数学の世界では、マイナス×マイナスはプラスになるけれど、政治の世界ではマイナスにマイナスを掛けたら、もっと大きなマイナスにしかならない。個人的には、立憲民主党の「何でも反対、気に入らなければ審議拒否」という、子供じみたところが信用できず、まだ国民民主党の方が見込みがあると思うけれど、それも党首の玉木氏や何名かの議員に関してのみ。その他議員には、立憲民主党かみたいな議員もいるし。TLで誰かが言っていたけれど、国民民主党が分裂して、玉木代表中心に「東京維新の会」みたいな政党を作れば、他党から合流する議員もいるだろうし、それなりに今の日本維新の会位の存在感を持つようになれると思うのですが。まぁ、ますます大きなマイナスになり、次の選挙で国民の審判を受けて、無限大のマイナスになって消えてくれれば嬉しいけれど、その時には有限のプラスが相殺されてまだマイナスが残るから、国民にとっては不幸しか残らないのか。何処かに「×ゼロ」の議員がいないだろうか(笑)。


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