疑問なのは、共同通信の記事は、ワシントン発で6日付けで記事になっているんですが、この米英の共同声明に関しては、英国外務省が5月28日付けで公表しています。そこには、この共同声明が、英国、オーストラリア、カナダ、米国4ヶ国の共同声明と書かれています。参加した国の数で優劣が決まるわけでは無いけれど、ドイツやフランス等も参加していないわけで、記事から受けるような「日本だけが中国との関係悪化を恐れて不参加となった」訳ではないことは明らか。というか、共同通信はそんな一週間も前の話を、なんで今頃持ち出してくるんだ? 凄く恣意的に考えると、この話は元々知っていたけれど、共同通信の記事最後に書いてある、
米国など関係国の間では日本の対応に失望の声が出ている。が鍵では無いか、と。つまり、ワシントンで取材をしていたら、政府関係者の一人か何人かが、この件で「もう少し日本が乗り気になってくれると思っていた」くらいのコメントが取れたので、一週間遅れの記事にしたのでは無いかというのが私の邪推。
まだ外務省などからは正式なコメントは出てきていないけれど、片山さつき議員のツイートによれば、タイミングが急すぎて対応出来なかったのが理由らしい。その片山議員のツイートにも書かれているけれど、REUTERSの記事では、この共同声明と同じタイミングでかつ国家安全法制が可決された直後に、日本の外務省は「極めて深刻な事態」と中国大使を呼び出して非難している。そう言う意味では、日本は今回の中国の決定に決して距離を置いているわけでは無いし、強く中国の行動を非難している。共同声明に参加はしなかったけれど、意思は同じと言って良いのでは。
共同通信社が作為的だなぁと感じるのは、日本語記事が10行程度の記事なのに対して、英語記事は30行以上もあり、しかも5月28日に中国大使に「深い懸念」を表明したことまで書いてあるけれど、要するに英米などの共同声明に参加しなかったのは、中国を刺激したくないという隠れたいとがあると言うニュアンスの記事に。疑問なのは、共同通信としては日本が英米等の共同声明に参加しなかったことが不満のようなのだけれど、それって彼らも香港の「一国二制度」がなし崩しにされることに対して反対しているという立場なんだろうか。でも、彼らの記事を読む限り、「日本も立場上一応反対を表明していますが、実際は中国に対してそんなに強く出ませんから」とも見てしている様子が浮かんでしまうのは、私の心が曇っているせい? (笑) 実際、日本は参加していないから、記事の内容は「事実」では有るけれど、それなら一週間以上も前に分かっている話を何故今蒸し返すのか、さらには日本語よりもより詳しい記事を英語や、さらには中国語でも配信しているらしいけれど、なんで日本人に伝えずに海外に配信しているのか、その理由を是非納得いくまで説明して欲しいですよね。まぁ、しないだろうけど。
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