2020年6月8日

ANA不採算国際線削減へ

朝日新聞に掲載されていた気になる記事。ANA HDの片野坂真哉社長とのインタビューで、新型コロナウイルスの影響により需要が戻らない国際線に関して、不採算路線を削減する方針を明らかにしたという記事。7月末にも新しい事業計画を公表するそうですが、少し前までは日本で一番国際線の多い航空会社(JALの破綻で路線を整理したから)と宣伝までしていたのに、またJALに逆転されるのだろうか。

気になるのは、どの路線がどれだけ削減されるのか。個人的に気になるのは、よく利用するハワイも含む北米路線と東南アジア・オセアニア路線がどうなるか。ハワイ路線はA380導入した直後だし、ここを整理するのは有り得ないと思うし、今の自粛ムードが解除されれば、やはりハワイは人気のディスティネーションだから、ここはそれなりに期待出来そう。北米路線では、需用の度合いがどれくらいなのか分からないけれど、サンノゼとかシアトルとか、西海岸は整理がありそう。サンフラン、ロサンゼルスはそのままだろうけど、LAXは1便くらいは削減させるかも。UAがLAXの長距離路線を撤退しているので、逆にその分補填するからそのままかもしれないけれど。一応、スタアラとしてもHub空港だから、それなりにゲートウェイとして維持はされるんだろうけど。

東南アジア・オセアニアは、有る程度整理されるかもしれない。個人的には、シンガポールとシドニーが残れば十分ですが、それ以外の路線の需用は高いのだろうか。シンガポール線は、地元のSQも便数を減らしているくらいだから、ANAも2便位までに削減するかな。気になるのは、バンコク線ですよね。タイ国際航空が破綻して、路線は維持されるんだろうけど、共同運航なども含めてどうなるのか。ただ、今回の新型コロナウイルスの影響で、中国から製造先を東南アジアに移す流れも大きくなるだろうし、そうなると東南アジア路線はこれまでの中国路線以上にドル箱路線になりそうだし。インドも含めて、経済成長率は高い水準で伸びている地域だけに、簡単には削減できないとは思いますが。よく分からないのが、欧州路線。自分は全く利用していないので、どの程度の需用があるか不明ですが、やはり日本の企業がそれなりに出ているし、観光目的でも人気の場所が沢山あるから、こちらも簡単に削減は出来ないでしょうね。ただ、ルフトハンザとかとの共同運航便を活用して、暫くは最適化しつつ需用が戻ってきたら、また自社便を復活させるという考えはあるかも。

さらに言えば削減する路線は、成田便なのか羽田便なのか、それも気になるところ。柵が無ければ、羽田に集約して、その間に成田の設備改修とかやりたいかもしれませんね。空港ターミナル等は日々改修されているのだろうけど、カウンターとかラウンジとか、乗客が利用する設備に関しては、新しい分羽田の方が良く見えるのは正直なところ。ラウンジなどは、今は半分は閉めているのだろうから、その間に大規模改修してくれると嬉しいけれど(その場合は、お得意の「隈研吾風」になるんだろうなぁ)、お金も無いときだし、今から直ぐにデザインしてと言うわけにも行かないだろうし。それに、今後の成田空港拡張を考えると、どうも第三ターミナルというか、旧C滑走路(横風用滑走路)当たりに、新しいターミナルビルが出来るみたいで、そちらへの投資も考えたらいま一タミに投資するのか良いのか疑問も感じるし。でも、新しいターミナルが出来るにしても、10年後位なわけですから、その間は今の設備を使うしか無いわけで、その為の投資を今してくれたら、この新型コロナウイルスが納まったときに、旅行需要がドッと戻ってきたときに助かると思うんですけどね。ちょっと7月末の発表が気になります。

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