2020年6月27日

隔離措置

新型コロナウイルスで大きな影響を受けている業種の一つ、航空業界。各国の国内線は少しずつ復航しているものの、収益に大きな割合を占める国際線の運航は未だにかなり限定的。最大の理由は言うまでも無く、出入国時に大きな制限があるからで、これか無くならないとよほどの理由が無い限り海外渡航しようという動機が生まれません。

IATAとしては、当然ながらその隔離措置に対して、撤廃は厳しいとしても何らかの代替案を採用することで、以前程度の利便性で国際線利用が出来るようにして欲しいでしょうね。個人的にも、是非頑張って欲しい。一昨日かな、ベトナム行きのフライトに搭乗する乗客の様子が何度かテレビで流れましたが、搭乗前に防護用のガウンを着用して、同様に手袋に靴カバーと、もうどんな環境へこれから入るんだ状態。運航がベトナム航空なので、ベトナム政府の要求に合わせているんでしょうけど、あんな格好でベトナム入国しても、その後指定ホテルで二週間の隔離生活があるのでは、年単位でのアサイメントでないと現在は利用出来ないでしょうね。

確か2009年の新型インフルエンザ流行の時だったと思うんですが、日本入国時に体温測定(検疫通過時のサーモメーターでのモニターだったと思う)と、日本国内での移動予定と連絡先(通常は自宅住所電話番号)を記載した紙を、税関検査の時に提出させられて、それご一週間位したら保健所から自宅に「体調の変化が無いか」と電話が来てビックリしましたが、あの時でもそれ位だったんですよね。今回は、既に厚労省のトレースアプリもリリースされていますから、そう言うものを自分のスマホに登録して、海外でもシームレスに使えるようにして、行動履歴を常に記録して且つ疑いのある時には提供することを前提に、入国時に発熱とか咳とかの顕著な症状が無い限りは、隔離措置無しで入国させてくれないだろうか。年内は厳しいかもしれないけれど、世界共通のトレースアプリみたいな物を使用する事を前提に、以前程度の簡便さで出入国できる仕組みが必要ですよね。

正直、年内の国際線利用は7割くらい諦めているんですが、来年は通常程度の国際線利用が出来るような状態に戻って欲しいし、仮にワクチンとか治療薬の目処が立たずにやはり感染拡大阻止の対策が必要なままであったら、こう言うトレースアプリ利用を前提にしても、自由に往来できるようになって欲しいですよね。ただ日本の場合は、あくまで個人情報を含まない接触情報だけの履歴ですが、諸外国だとSSNとか個人番号も含めた詳細な接触情報を記録するだろうから、「日本人は駄目」みたいなことになりそう。そうならないように、IATAには是非頑張って貰わないと。

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